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【ケンチク探検】京阪中之島線なにわ橋駅~地下に広がるコンクリートの世界においでよ

   

この旅行記は が書きました。

実体験であることを保証します!

連載「大阪片想い日記」の記事です。(3/11)

約 5 分で読めます。(2369 文字)

fukuhomu ってこんな人

建築鑑賞をこよなく愛する下っ端会社員。歴史的建造物よりも現代建築を好みます。建築はど素人ですが、見て歩いて写真を撮って、気の向くままに楽しんでいます。

 

はじめに       

@fukuhomu です。
ホテル、カレーときた「大阪片想い日記」第3弾は現代建築のお話です。

舞台は、大阪・中之島

中央公会堂がある景色

中之島は大阪の梅田の南側にある2つの川に挟まれた中洲の名前です。

近辺は官公庁・ビジネス街になっていて大阪証券取引所などがある北浜も歩いてすぐです。(北浜は北浜で良いとこなので、また別の記事でご紹介する…かも?)

中之島のシンボルといえばこちら、「大阪市中央公会堂」です。

東京駅丸の内駅舎の辰野金吾氏も携わっている、赤レンガの美しい建築は大阪のみならず日本を代表する近代建築です。…なんですが、今日はこの大阪市中央公会堂ではなく、その目の前の「なにわ橋駅」のお話です。

2008年開業の京阪中之島線のなにわ橋駅

この中之島の下にはまだピカピカの新しい電車、京阪中之島線が通っています。2008年に開業しています。全5駅の短い路線なのですが、京阪本線から分岐して1つ目の駅がこのなにわ橋駅です。これです。

え、わかりにくいですか? これです!(笑)

中之島線の駅はどの駅もお洒落で素敵なんですけれど、この駅だけ安藤忠雄氏の設計なんです。ただし何故か、出入り口だけ。途中までだけなんです。中に入るとそれが露骨にわかります(笑)

安藤忠雄氏と中之島

なにわ橋駅の中に入る前に、ちょっと違うお話を。建築が多少趣味な人からすると、「中之島で安藤忠雄? あ~あれね!」となる有名な話があります。

安藤忠雄氏は大阪が出身で、大阪をよりよい街にするぞ!ということでいろいろな活動をなさっているのですが、かつて昔に、先ほど登場した「大阪市中央公会堂」を大改造しようという計画をぶち上げました。その名もアーバンエッグ

大阪市中央公会堂の見た目はそのままに、中に巨大な卵型の空間を作ろうじゃないかというプロジェクトです。結局そのプロジェクトは実現しなかったのですが、そのずっと後に、東急の渋谷駅でそのアイデアが実現しています。(駅としての評判は、あまり良くないようですが……)

しかし彼は、大阪市中央公会堂の改造計画がずっと昔になった今でも中之島には相当の思い入れがあるはずです。この大阪市中央公会堂の目の前に、2020年春には安藤忠雄氏の提言と寄贈により、自らが設計した子供向けの図書館「こども本の森 中之島」が出来ました。(オープンはコロナウイルスの関係で延期ているそうです)

そんなこんなで、大阪市中央公会堂目の前の駅「なにわ橋駅」を手掛け、その駅の上には「こども本の森 中之島」を作り、中之島は着々とANDO建築で染まっていっているのです。

大阪市中央公会堂のアーバンエッグ計画、まだ諦めてないのではないかと思ってしまいますね…(笑) さすがにそれは、ないかな…。

こども本の森 中之島|Nakanoshima Children’s Book Forest
こども本の森 中之島 こどもたちの素直な眼差しと感受性。 それらを大切にする物語の聖地をつくります。

それでは、なにわ橋駅へ

地下世界への入口です

なにわ橋駅の入口は、中之島の中心を走る道路を挟んで両側にあります。川に向かって屋根と一体となってカーブしたファサード、人々が歩く道路はガラス張りで明るい雰囲気になっています。

徒歩目線ではこんな感じ。駅だと知らない人は、ガラス張りのお洒落なカフェかレストランなのかと思っちゃいそうですね。

主張しすぎないから、公会堂のある景観を邪魔しない。そんな感じでしょうか。素敵です。面白いコントラストです。

換気口はオーバルの形。これもまたANDO建築でよく見る形ですね。

突然始まり、突然終わる冒険

それではこちらの入口からお邪魔します…。

ぱっと見シンプルなデザインだけど、コンクリートの柱が突き抜けちゃってるとことかいかにもANDO建築~って思いません?(笑)

ガラス張りなので明るくて開放感ある入口です。反対側の壁と天井は、これまたANDO建築で多用されるガラスブロック。光を反射して柔らかい雰囲気を作りますね。

ちなみに…入口によって若干作りが違って、ガラスブロックではなくコンクリートで作ってある入口もあるんです。↓こちらがコンクリートバージョンの入口です。

下に進むと薄暗くなり、天井のスリットから漏れる白い光…。公共施設なのにこんな暗くて大丈夫なのか?と若干思いつつも、これがまさにANDO建築の世界。本人的には、黄色の線も取りたがった気がする…(笑)

天井から漏れる白い光。それを反射するグレーのコンクリート。秘密基地を探検するような気分です。

コンクリートブロックの壁は、1つ1つの色が少しずつ違って、無機質なのに、なんか優しい感じがするんですよね。不思議です。

もっと見たい!!ANDO建築もっと楽しませて!!と思って歩き進めると、突然普通の駅に切り替わります。いったいどういうことなの…。手すりがぐにゃぐにゃです。(これが中之島線の標準の駅の設計)

というわけで最初に述べた通り、なにわ橋の駅の出入り口だけANDO建築なんです。終わりは突然やってくる。なーーんだ、と思いながら電車に乗ります。

夜の美しさも格別です

夜の中之島はまたとても美しいところ、なのですが、このなにわ橋も負けていません! 入口のガラスブロックはライトアップ。

公会堂とこんな共演も楽しめちゃいます。素敵でしょ?

離れてみるとこんな感じです。何度見ても不思議な形の入口だ。

ライトアップされた公会堂は雰囲気抜群。中には入ったことが無いので、機会があったら是非入りたいですね。

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@fukuhomu です。大阪で1泊した後は淡路島へと向かいます。 どこもかしこもAN

中之島の大阪市公会堂を見に行ったら、ぜひその目の前の「なにわ橋駅」にも立ち寄って、探検してみてくださいね。おしまい。


この記事は連載です!

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