【直島旅行記】泊まれる安藤忠雄 ベネッセハウスパーク棟に宿泊(海と建築に出会うひとり旅 Vol.2)

この記事は…

実体験であることを保証します!

連載「海と建築に出会うひとり旅」の記事です。(2/14)

約 4 分で読めます。( 1696 文字)

はじめに

一泊目は直島といえばこのホテル。ベネッセハウスに泊まります。

今回はベネッセハウスの中でも最もカジュアルな「パーク棟」ですが、こちらももちろん安藤忠雄氏の建築。期待に胸を膨らませて、さあ。

目次

泊まれる安藤忠雄 ベネッセハウス

直島から専用バスでGO!

ベネッセハウス宿泊者は、港から専用のバスに乗ってベネッセハウスに向かうことが出来ます。これはありがたいサービスです。

名前を告げると宿泊者の目印となる荷札をくれました。バス乗るときはコレを見せてって。

歩いたら遠いけれど、広い島じゃないのでバスであっという間に到着します。

見よ!このカクカクな車止めを!!! これが安藤忠雄建築だ!!!!!!

限りなく無機質な建築に蔦が絡まるこの姿。すごい。

安藤忠雄って…

安藤忠雄って誰よ!?っていう人がもしかしたらいるかも知れないので一応言っておくと、日本で今一番すごい建築家、と思っておけばOKです。ちなみに元プロボクサーです。

あ、もしかしたら面白いかも?って思ったらWikipedia先生見てみて

安藤忠雄知らないよ!って人も、今から言う3つのキーワードを覚えておいて。コレ絶対。テストに出る。

  1. 打ちっぱなしのコンクリート
  2. スリットと光
  3. 平面

では、早速ホテルの中へお邪魔します。

緊張感と優しさが同居する空間

柔らかな光を楽しむホテルのロビー

ホテルに入ると、外見からは想像つかない広い空間が広がります。実はロビーが一番高いところになっていて、階段の下には展示スペースが広がります。

外からは建物の大きさを決して感じさせない。現代建築にはアルアルな手法なのですが、不意打ちだったのでびっくりしました。

さて、さっきの3つのキーワード覚えていますか? このロビーを見れば一目瞭然ですね。

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ベタベタ文字で汚くして大変申し訳無いのですが、これさえ理解するとこれからの探検が200%楽しくなります。絶対です。

スリットから漏れる優しい光、無機質だけど美しい壁…。触るとひんやり気持ちよい打ちっぱなしのコンクリート…。思いきって宿泊にしてよかった。これだけで大満足です。

パークの宿泊棟へ

ロビーの奥にある扉を通ると、その奥が宿泊の棟になっています。

ここで「アレ?」と思った人はすごいです。この建築、実は安藤建築には珍しい木造の施設です。打ちっぱなしのコンクリートはここにはありません。

でも安藤忠雄っぽさを感じるのが、廊下の所々に見える光が漏れているスリット。やっぱり安藤建築です。

宿泊部屋へ…

宿泊した部屋は「ツインルーム」。ドアから中を覗いたとき、思わず声が出ました。ロビーとは全く異なる、木造の優しい雰囲気が広がります。

こだわりなのか、カーテンがありません。カーテンはこの木の扉です。ある意味これもスリットか…?(笑)

この大きな窓の上にもスリットがあり、外の光を存分に部屋に取り込むことで自然と一体化しているような気分です。なんてったって外の景色は、光り輝く海(と現代アート)ですからね。

ちなみにテレビはありません。

部屋の中にもスリットがあります。ベッドの横にあるスリットは…

洗面台へ光を与えます。

洗面台は面白い形でした。バス・トイレはセパレートなのが嬉しい。

各部屋には1つずつアートが飾ってあり、一晩このアートを独り占めできます。この部屋はジェームズ・タレルのアートでした。(知ってる人でよかった!)

美術館のエリアも美しい

ロビーから階段を下りた先に美術館のエリアがあります。

展示作品はぜひ生で見てください。(写真はなし)

ここに来るまで、「安藤忠雄=打ちっぱなしのコンクリート」とばっかり思ってたんですよ。失礼極まりない話ですが。

でもここに来て、静かな建築の中に広がる光の美しさ、その素晴らしさを知りました。

コンクリートの無機質さに身体がキュッと緊張しつつ、隙間から漏れる優しい光でほっとする。閉ざされている空間なのに、外の世界を感じる。

そんな不思議な建築でした。

さて、最初の3つのキーワードは覚えているかな?

建築を知っている人には「そんな単純なものじゃない!」と怒られそうなので、自分なりのキーワードを見つけてみてくださいな。

つづく…

この記事は連載です!

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