【ローマ】MAXXI(イタリア国立21世紀美術館)訪問記|ザハ・ハディド建築と中銀カプセルタワー

この記事は…

実体験であることを保証します!

連載「10日間で巡るイタリア〜ヴェネツィア・フィレンツェ・ローマ」の記事です。(41/41)

約 5 分で読めます。( 2151 文字)

はじめに

fukuhomu
ローマの歴史的な街並みを巡る旅の途中、訪れたのはイタリア国立21世紀美術館「MAXXI」です。設計は世界的建築家ザハ・ハディド。古代都市ローマの中に突然現れるような未来的な建築空間が広がっています。さらに敷地内では、解体された黒川紀章の「中銀カプセルタワー」のカプセルにも思わぬ再会。建築好きにはたまらない場所でした。
目次

イタリア国立21世紀美術館(MAXXI)へ

ザハ・ハディドの建築!

バチカン美術館やサンタンジェロ城などを見学した後に訪れたのが、イタリア国立21世紀美術館(Museo nazionale delle arti del XXI secolo)です。通称はMAXXI(マクシー)。

イタリア国立21世紀美術館(MAXXI)

古代からの歴史的建造物が立ち並ぶローマの中では、ひときわ異彩を放つ巨大な現代建築です。

設計を手掛けたのは、「アンビルドの女王」とも呼ばれた建築家、ザハ・ハディド。日本には完成した建築作品はありませんが、2020年の東京オリンピックに向けた国立競技場建て替えの初期コンペ案で一躍有名になりました。

流れるような曲線と大胆な構造が印象的で、空中にせり出すギャラリーのインパクトも圧倒的です。

イタリア国立21世紀美術館(MAXXI)

歴史都市ローマの中で、まるで未来からやって来たかのような存在感を放っていました。

外に黒川紀章のカプセルが

美術館の敷地内に、どこかで見たことのある白い長方体が置かれていました。近づいてみると、それは中銀カプセルタワーのカプセル。

イタリア国立21世紀美術館(MAXXI)にある中銀カプセルタワーのカプセル

黒川紀章が設計し、2022年まで銀座に存在していたあのマンションの一部です。

解体後、いくつかのカプセルが国内外で保存されているとは知っていましたが、まさかその1つがローマにあるとは思いませんでした。

埼玉県・浦和に保存されている中銀カプセルタワーのカプセル
埼玉県・浦和にあったカプセル

建築に興味を持ち始めた頃に知った建物だったこともあり、遠く離れた場所で再会したような、不思議なつながりを勝手に感じてしまいました。

体力の限界で休憩

建物の内部は、ローマの歴史的建造物とは違い、空調がしっかり効いていてとても快適です。外の強烈な暑さから解放され、一気に生き返るような感覚になります。

とはいえ、ここに到着した時点で体力はほぼ限界。暑さにやられていたこともあり、併設のカフェで休憩し、そのまま少し居眠りしてしまいました。

夏のイタリア旅行は、本当に体力勝負です。

中もすごいぞ!未来感!

開放感あふれる世界

休憩で体力を回復し、いよいよ館内の見学へ。中央は大きな吹き抜けになっており、黒い階段がさまざまな方向へ伸びています。かっこいい! 思わず見上げてしまうような迫力です。

イタリア国立21世紀美術館(MAXXI)の館内

展示を鑑賞している来館者は数名ほどで、美術館自体の人気はそこまで高くないのだろうかと少し感じました。とはいえ、この空間の魅力は圧倒的です。

吹き抜けはエントランス部分だけでなく、展示スペース内にも広がっています。

イタリア国立21世紀美術館(MAXXI)の館内

建物そのもののインパクトが非常に強いぶん、その空間に合わせて展示を構成するのは相当難しそうだなとも思いました。

この時見た展示

館内では複数の展示が各会場で同時開催されており、それぞれ独立した内容になっています。ただし、チケットは共通の1枚で、好きな順番で自由に回ることができます。

今回の旅行では、見学ルートがあらかじめ決められている美術館ばかり巡っていたので、思わず「どの順番で見るの…?」と聞いてしまいました(笑)

展示は2階より上のフロアにあり、チケットは1階から上階へ上がる際に1回見せるだけ。その後は特に確認されることもありませんでした。

その中の展示の1つ、「STOP DRAWING. Architettura oltre il disegno(Architecture beyond Representation)」では、ウォルト・ディズニー・コンサートホールのドローイングと模型が展示されていました。

イタリア国立21世紀美術館(MAXXI)に展示されていたウォルト・ディズニー・コンサートホールのドローイング

設計はフランク・ゲーリーです。あの有機的で大胆な建物が、このスケッチからどうして生まれるのかがさっぱりわかりませんw

イタリア国立21世紀美術館(MAXXI)に展示されていたウォルト・ディズニー・コンサートホールの展示

他の展示室には、水を使った大規模なインスタレーション作品などもあり、想像以上に見応えがありました。

イタリア国立21世紀美術館(MAXXI)に展示されていた水を利用したインスタレーション

美術館を見終えた後は、路線バスに乗って次の目的地へ向かいます。

ポポロ広場

かわいい双子の教会

美術館近くから乗ったバスは途中で乗り換えが必要で、降り立ったのはポポロ広場のすぐ目の前にあるバス停でした。どうやらここは街の結節点のようです。

この広場は、16世紀から19世紀前半まで処刑場として使われていた歴史を持っています。現在の開放的な雰囲気からは想像しにくい過去です。

広場に面して、よく似た2つの教会が並んでいます。左がサンタ・マリア・イン・モンテサント教会(Basilica di Santa Maria in Montesanto)、右がサンタ・マリア・デイ・ミラーコリ教会(Chiesa di Santa Maria dei Miracoli)。

左:サンタ・マリア・イン・モンテサント教会(Basilica di Santa Maria in Montesanto)
右:サンタ・マリア・デイ・ミラーコリ教会(Chiesa di Santa Maria dei Miracoli)

外観がほぼシンメトリーであることから「双子の教会」と呼ばれ親しまれていますが、実際には別々の教会なのだそうです。

ポポロ広場

広場の中心には、フラミニオ・オベリスク(Obelisco Flaminio)がそびえ立っています。古代ローマ人、エジプトからオベリスクを持って来がち。

噴水が好き

ポポロ広場の両サイドには立派な噴水があります。こちらはネプチューンの噴水(Fontana del Nettuno)です。

ポポロ広場のネプチューンの噴水

中央に立つのは海の王ネプチューン。その両側にはネプチューンに仕えるトリトンたちが配置されています。さらに外側には、尾を絡ませるように表現されたイルカの姿も見られました。

ポポロ広場のネプチューンの広場のイルカ

もちろん現実のイルカがこんなポーズを取ることはないと思いますが……。

fukuhomu
この後はパンテオンに向かいます!

つづく…

10日間で巡るイタリア〜ヴェネツィア・フィレンツェ・ローマ

【ローマ】ボンチ(Bonci)の切り売りピザとサンタンジェロ城|バチカン周辺を歩く半日散策
最後まで読んでくれてありがとう✨
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