fukuhomuイタリア国立21世紀美術館(MAXXI)へ
ザハ・ハディドの建築!
バチカン美術館やサンタンジェロ城などを見学した後に訪れたのが、イタリア国立21世紀美術館(Museo nazionale delle arti del XXI secolo)です。通称はMAXXI(マクシー)。


古代からの歴史的建造物が立ち並ぶローマの中では、ひときわ異彩を放つ巨大な現代建築です。
設計を手掛けたのは、「アンビルドの女王」とも呼ばれた建築家、ザハ・ハディド。日本には完成した建築作品はありませんが、2020年の東京オリンピックに向けた国立競技場建て替えの初期コンペ案で一躍有名になりました。
流れるような曲線と大胆な構造が印象的で、空中にせり出すギャラリーのインパクトも圧倒的です。


歴史都市ローマの中で、まるで未来からやって来たかのような存在感を放っていました。
外に黒川紀章のカプセルが
美術館の敷地内に、どこかで見たことのある白い長方体が置かれていました。近づいてみると、それは中銀カプセルタワーのカプセル。


黒川紀章が設計し、2022年まで銀座に存在していたあのマンションの一部です。
解体後、いくつかのカプセルが国内外で保存されているとは知っていましたが、まさかその1つがローマにあるとは思いませんでした。


建築に興味を持ち始めた頃に知った建物だったこともあり、遠く離れた場所で再会したような、不思議なつながりを勝手に感じてしまいました。
体力の限界で休憩
建物の内部は、ローマの歴史的建造物とは違い、空調がしっかり効いていてとても快適です。外の強烈な暑さから解放され、一気に生き返るような感覚になります。
とはいえ、ここに到着した時点で体力はほぼ限界。暑さにやられていたこともあり、併設のカフェで休憩し、そのまま少し居眠りしてしまいました。
夏のイタリア旅行は、本当に体力勝負です。
中もすごいぞ!未来感!
開放感あふれる世界
休憩で体力を回復し、いよいよ館内の見学へ。中央は大きな吹き抜けになっており、黒い階段がさまざまな方向へ伸びています。かっこいい! 思わず見上げてしまうような迫力です。


展示を鑑賞している来館者は数名ほどで、美術館自体の人気はそこまで高くないのだろうかと少し感じました。とはいえ、この空間の魅力は圧倒的です。
吹き抜けはエントランス部分だけでなく、展示スペース内にも広がっています。


建物そのもののインパクトが非常に強いぶん、その空間に合わせて展示を構成するのは相当難しそうだなとも思いました。
この時見た展示
館内では複数の展示が各会場で同時開催されており、それぞれ独立した内容になっています。ただし、チケットは共通の1枚で、好きな順番で自由に回ることができます。
今回の旅行では、見学ルートがあらかじめ決められている美術館ばかり巡っていたので、思わず「どの順番で見るの…?」と聞いてしまいました(笑)
展示は2階より上のフロアにあり、チケットは1階から上階へ上がる際に1回見せるだけ。その後は特に確認されることもありませんでした。
その中の展示の1つ、「STOP DRAWING. Architettura oltre il disegno(Architecture beyond Representation)」では、ウォルト・ディズニー・コンサートホールのドローイングと模型が展示されていました。


設計はフランク・ゲーリーです。あの有機的で大胆な建物が、このスケッチからどうして生まれるのかがさっぱりわかりませんw


他の展示室には、水を使った大規模なインスタレーション作品などもあり、想像以上に見応えがありました。


美術館を見終えた後は、路線バスに乗って次の目的地へ向かいます。
ポポロ広場
かわいい双子の教会
美術館近くから乗ったバスは途中で乗り換えが必要で、降り立ったのはポポロ広場のすぐ目の前にあるバス停でした。どうやらここは街の結節点のようです。
この広場は、16世紀から19世紀前半まで処刑場として使われていた歴史を持っています。現在の開放的な雰囲気からは想像しにくい過去です。
広場に面して、よく似た2つの教会が並んでいます。左がサンタ・マリア・イン・モンテサント教会(Basilica di Santa Maria in Montesanto)、右がサンタ・マリア・デイ・ミラーコリ教会(Chiesa di Santa Maria dei Miracoli)。


外観がほぼシンメトリーであることから「双子の教会」と呼ばれ親しまれていますが、実際には別々の教会なのだそうです。


広場の中心には、フラミニオ・オベリスク(Obelisco Flaminio)がそびえ立っています。古代ローマ人、エジプトからオベリスクを持って来がち。
噴水が好き
ポポロ広場の両サイドには立派な噴水があります。こちらはネプチューンの噴水(Fontana del Nettuno)です。


中央に立つのは海の王ネプチューン。その両側にはネプチューンに仕えるトリトンたちが配置されています。さらに外側には、尾を絡ませるように表現されたイルカの姿も見られました。


もちろん現実のイルカがこんなポーズを取ることはないと思いますが……。



つづく…

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