【ローマ】パンテオンとサンティニャツィオ教会を巡る|騙し絵ドームと光の神殿、徒歩で巡る感動建築体験

この記事は…

実体験であることを保証します!

連載「10日間で巡るイタリア〜ヴェネツィア・フィレンツェ・ローマ」の記事です。(42/42)

約 4 分で読めます。( 1700 文字)

はじめに

fukuhomu
イタリア国立21世紀美術館MAXXIの後に向かったのは、今回のローマ旅行で最も楽しみにしていた場所のひとつ「パンテオン」です。途中で偶然通りかかったサンティニャツィオ・ディ・ロヨラ教会にも立ち寄り、壮麗な天井画と騙し絵ドームに大感激。そしていよいよ、古代ローマ建築の傑作パンテオンへ向かいます。
目次

サンティニャツィオ・ディ・ロヨラ教会

通りがかって入ってみた教会

今回ローマを訪れるにあたって、最も楽しみにしていた場所が「パンテオン(Pantheon)」でした。最寄りのバス停で降り、歩いている途中に偶然通りかかった「サンティニャツィオ・ディ・ロヨラ教会(Chiesa di Sant’Ignazio di Loyola)」に入ってみることにしました。

サンティニャツィオ・ディ・ロヨラ教会(Chiesa di Sant'Ignazio di Loyola)

凄すぎる天井絵!大感激!

中に入ると、天井の至るところに素晴らしい絵が描かれており、トロン・プルイユの手法によって奥行きがあるかのように見える、壮麗な空間が広がっていました。

サンティニャツィオ・ディ・ロヨラ教会の屋内に施さられたトロン・プルイユ(騙し絵)

本物の柱とつながっているように描かれているため、どこまでが絵でどこまでが建物なのかがわからなくなるほど精密に表現されています。

サンティニャツィオ・ディ・ロヨラ教会の屋内に施さられたトロン・プルイユ(騙し絵)
聖イグナティウス・ロヨラの栄光(Gloria di Sant’Ignazio)
《聖イグナティウス・ロヨラの栄光(Gloria di Sant’Ignazio)》
1685–1694年 アンドレア・ポッツォ

今回のイタリア旅行ではいろいろな教会を訪れましたが、この教会が最も感動した場所だといえます。

サンティニャツィオ・ディ・ロヨラ教会の屋内に施さられたトロン・プルイユ(騙し絵)
聖イグナティウス・ロヨラの栄光(Gloria di Sant’Ignazio)
実際に目にするともっと奥行きがあるように見える…

さらにその先にはドームがありますが、こちらも騙し絵で描かれています。

サンティニャツィオ・ディ・ロヨラ教会の屋内に施さられたトロン・プルイユ(騙し絵)によるドーム

周囲が明るく輝いている分、この部分だけがやや暗く見えることで少し違和感はありますが、それでも本当に奥行きのあるドームが存在しているかのように見えました。

資金難により実際のドームを造ることができなかったため、このような構造にしたそうですが、今となってはこの騙し絵こそが教会の大きな見どころになっているのが、なんとも面白い話だと思いました。

憧れのパンテオン

広場に人がぎっしり

教会ですっかり感動してしまいましたが、ここからいよいよ1番のお楽しみであるパンテオンです。

パンテオン

広場には人がぎっしり集まり、大変な盛り上がりでした。このエリアは観光客を狙ったスリも多いようなので、手荷物には十分注意が必要です。

パンテオンの前には、またもやオベリスクがそびえ立っています。

パンテオンとオベリスク

パンテオンは西暦118年から125年頃に建てられたと言われており、もともとはキリスト教の教会ではなく、神々を祀る神殿として使われていました。7世紀以降はキリスト教の教会として使用されています。

それにしても、2000年近く前にこのような建物が建てられたという事実そのものに、ローマの歴史の凄さを思い知らされます。パンテオン前の広場には噴水もあります。

パンテオンの広場にある噴水

口から水を吐き出す彫像が印象的なタイプで、さまざまな噴水を見てきましたが、やはりこの口から水を吐くタイプが1番見ていて面白く、個人的には好きです。

それでは、いよいよパンテオンの中に入っていきます。パンテオンは事前に予約をしていました。

パンテオンの入り口

予約がなくても入れそうではありましたが、かなりの行列ができていたため、予約して訪れることをおすすめします。

言葉を失う世界

中に入ると、そこには巨大な半球状のドームが広がっています。中心には直径9メートルの穴が開いており、ガラスは入っていないため、完全に外とつながっている状態です。

パンテオンの中のドーム

雨が降れば当然水は内部に入ってきますが、床にはわずかな傾斜がつけられており、雨水を排出できる構造になっているそうです。

柱のない大空間に差し込む光によって生み出されるこの神秘的な空間を、2000年近く前に造っていたことに何より驚かされます。

直径9メートルのこの穴は「オクルス」と呼ばれます。ラテン語で「目」を意味する言葉です。

パンテオンのドームの中央にあるオクルス

現代建築を追っていると、光を強く意識した建築に出会うことがありますが、そのような試みはすでに2000年前のローマで実現されていたということになります。今を生きる私たちが「新しい」と感じていることも、もしかすると過去のどこかで既に試みられていたのかもしれないと、ふと思ってしまいました。

このときパンテオンの中心には水盤が設置されており、現代アートが展示されていました。

パンテオンの中心に設置されていた水盤
栄光の冠(Corona Gloriae)という作品
《栄光の冠(Corona Gloriae)》
2025年 ヘルガ・フォッケンフーバー

パンテオン内部はかなりの人混みで、ゆっくり鑑賞できなかったのは少し残念でしたが、それでも来た価値は十分にありました。よかったです!

fukuhomu
この後はトレヴィの泉に向かいます。その後ホテルに行って休んでから夕食の時間です。

つづく…

10日間で巡るイタリア〜ヴェネツィア・フィレンツェ・ローマ

【ローマ】MAXXI(イタリア国立21世紀美術館)訪問記|ザハ・ハディド建築と中銀カプセルタワー
最後まで読んでくれてありがとう✨
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