fukuhomuサンティニャツィオ・ディ・ロヨラ教会
通りがかって入ってみた教会
今回ローマを訪れるにあたって、最も楽しみにしていた場所が「パンテオン(Pantheon)」でした。最寄りのバス停で降り、歩いている途中に偶然通りかかった「サンティニャツィオ・ディ・ロヨラ教会(Chiesa di Sant’Ignazio di Loyola)」に入ってみることにしました。


凄すぎる天井絵!大感激!
中に入ると、天井の至るところに素晴らしい絵が描かれており、トロン・プルイユの手法によって奥行きがあるかのように見える、壮麗な空間が広がっていました。


本物の柱とつながっているように描かれているため、どこまでが絵でどこまでが建物なのかがわからなくなるほど精密に表現されています。


1685–1694年 アンドレア・ポッツォ
今回のイタリア旅行ではいろいろな教会を訪れましたが、この教会が最も感動した場所だといえます。


さらにその先にはドームがありますが、こちらも騙し絵で描かれています。


周囲が明るく輝いている分、この部分だけがやや暗く見えることで少し違和感はありますが、それでも本当に奥行きのあるドームが存在しているかのように見えました。
資金難により実際のドームを造ることができなかったため、このような構造にしたそうですが、今となってはこの騙し絵こそが教会の大きな見どころになっているのが、なんとも面白い話だと思いました。
憧れのパンテオン
広場に人がぎっしり
教会ですっかり感動してしまいましたが、ここからいよいよ1番のお楽しみであるパンテオンです。


広場には人がぎっしり集まり、大変な盛り上がりでした。このエリアは観光客を狙ったスリも多いようなので、手荷物には十分注意が必要です。
パンテオンの前には、またもやオベリスクがそびえ立っています。


パンテオンは西暦118年から125年頃に建てられたと言われており、もともとはキリスト教の教会ではなく、神々を祀る神殿として使われていました。7世紀以降はキリスト教の教会として使用されています。
それにしても、2000年近く前にこのような建物が建てられたという事実そのものに、ローマの歴史の凄さを思い知らされます。パンテオン前の広場には噴水もあります。


口から水を吐き出す彫像が印象的なタイプで、さまざまな噴水を見てきましたが、やはりこの口から水を吐くタイプが1番見ていて面白く、個人的には好きです。
それでは、いよいよパンテオンの中に入っていきます。パンテオンは事前に予約をしていました。


予約がなくても入れそうではありましたが、かなりの行列ができていたため、予約して訪れることをおすすめします。
言葉を失う世界
中に入ると、そこには巨大な半球状のドームが広がっています。中心には直径9メートルの穴が開いており、ガラスは入っていないため、完全に外とつながっている状態です。


雨が降れば当然水は内部に入ってきますが、床にはわずかな傾斜がつけられており、雨水を排出できる構造になっているそうです。
柱のない大空間に差し込む光によって生み出されるこの神秘的な空間を、2000年近く前に造っていたことに何より驚かされます。
直径9メートルのこの穴は「オクルス」と呼ばれます。ラテン語で「目」を意味する言葉です。


現代建築を追っていると、光を強く意識した建築に出会うことがありますが、そのような試みはすでに2000年前のローマで実現されていたということになります。今を生きる私たちが「新しい」と感じていることも、もしかすると過去のどこかで既に試みられていたのかもしれないと、ふと思ってしまいました。
このときパンテオンの中心には水盤が設置されており、現代アートが展示されていました。


2025年 ヘルガ・フォッケンフーバー
パンテオン内部はかなりの人混みで、ゆっくり鑑賞できなかったのは少し残念でしたが、それでも来た価値は十分にありました。よかったです!



つづく…

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