東京ディズニーシー建築考察|アラビアンコーストでイスラム建築を考える

この記事は…

実体験であることを保証します!

連載「ケンチク探検」の記事です。(5/7)

約 5 分で読めます。( 2392 文字)

はじめに

大人気のテーマパーク、東京ディズニーシー。

その人気の理由のひとつはたくさんの国と地域をベースとした本格的なエリアづくりにあります。今回の記事では東京ディズニーシーの「アラビアンコースト」でイスラム建築を巡ってみます!

(本記事は過去の記事を全面的に改訂しリリースされました)

ディズニーの建築まとめページはこちら!
ディズニーパークを建築として読み解く ディズニーパークを「建築」という視点から読み解く考察まとめ。ファサードや様式の引用、都市構造や高低差、絵画的構図まで、東京ディズニーランド/ディズニーシーの空間設計を実体験ベースで解説。実在建築や未来建築との比較を通して、テーマパークの裏側にある設計思想に迫ります。
目次

アラビアンコーストで「イスラム建築を考える」とは?

アラビアンコーストを歩いて考える

実際のディズニーシーのアラビアンコーストを歩いてみて、写真を元にイスラム建築の考察を行います。

ちなみに以前、こちらの「イッツ・ア・スモールワールドのファサード(外観)を考える」の記事でもたくさんイスラム建築のエッセンスが登場しました。

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そもそも、イスラム建築とは?

イスラム建築とは、イスラム文化圏の建築

イスラム建築とは、その名が表すとおり「イスラム文化圏」の建築でございます!

って、そのままかい!

イスラム建築といってもすごく幅があるので、全てを勉強することはとても大変です。この記事では、イスラム建築の特徴を抑えつつ、アラビアンコーストを巡ってみましょう。

イスラム建築の特徴を知ってみよう!

イスラム文化圏といえば、切っても切り離せないのが「イスラム教」です。

イスラム教では偶像崇拝が禁止されているため、イスラム建築においては幾何学模様と文字装飾が発展したそうです。そして、幾何学的な左右対称と反復のレイアウトが特徴です。

細かい様式を抜きにしても、この3つの特徴を抑えるだけで、アラビアンコーストが更に楽しく・美しく感じることができると思います。

さあ、アラビアンコーストを歩きましょう

幾何学模様を探して

イスラム建築の特徴が幾何学模様と分かったところで、改めてアラビアンコーストを見渡してみると…幾何学模様だらけじゃないですか(笑)ベンチにも模様がー!

ゴミ箱にも幾何学模様がありました。こういう星形の模様はとても多いですね!

街灯にも美しい幾何学模様の装飾が。

アレも・コレも・幾何学模様! ということで柵も幾何学模様です。もうキリがないのでやめます!(笑)

建築のパーツで感じるイスラム建築!

幾何学模様が以外のモノが存在しないことがわかったところで、アラビアンコーストの中に入ってみましょう…!

左右対称のゲート(?)をくぐりましょうー。

またまた左右対称の庭園の向こうにそびえるのは、マジックランプシアター!

2つの尖塔が印象的ですねえ。尖塔はイスラム建築の特徴の1つです。

テーマポートの外からマジックランプシアターの尖塔が見えない工夫はコチラの記事で。

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マジックランプシアターのドームの中には、素敵な模様が表現されています。こちらの模様は、ムカルナスと呼ばれるもので、イスラム建築の特徴の1つです。鍾乳洞をイメージしているようですよー。

実在の建造物で似てるのは、こちらのエスファハーンとか…いかがでしょう。(写真はWikipediaより)

800px Moschee isfahan

かなりアラビアンコーストの方はシンプルにされていますねえ。あと、これとか。

ミッション:アラビア文字を探せ!

マジックランプシアターに素敵なムカルナス天井を見つけた次は、アラビア文字を探しに行きましょう。

お隣のカスバ・フードコートへ行き、素敵な幾何学模様の門を入ります。

ノックするやつ(?)のデザインがすてき!!!!

中に入ると、むむむ…!?これは、アラビア文字!!

建築とはちょっと違いますが、アラビア文字はこうやってデザインされて、幾何学模様にスパイスを与えてるんですよねえ。(ちなみに、アラブ諸国にも日本と同様に「書道」が存在するらしいですよ!)

これなんて、完全にアラビア文字がデザインに溶け込んでます。どこにあるかわかりますか?

アラビアンコーストに至る所にこの飾りは存在しているので、探してみてお気に入りを見つけるのもオススメです。

でも、本当は建築にデザインされてるアラビア文字を探していたんですけどね。見つけることは出来ませんでした。本場のアラブ(のモスク)では、イスラム教の聖典である「コーラン」がデザインされてたりするそうです。

カスバ・フードコートの中の装飾もとにかく美しいので、カレーを食べなくてもお腹いっぱいです(笑)

アラブの街で見つけた日差しよけ<マシュラビーヤ>

アラブの街へ出てみると、宮殿とはまたひと味ちがうイスラムの世界が広がります。

さっそく目に付くのがこちら。素敵な星型の模様です!

こちら、窓についてますね。おそらく、アラブの強い日差しを遮るためのマシュラビーヤではないかと思います。(マシュラビーヤのような飾りは、イッツ・ア・スモールワールドにもたくさんあるんですよ!!)

ちなみにこの上の木の棒は、「庇(ひさし)」を取り付けるものではないでしょうか。庇があるバージョンはこちらです。

オアシスの美しいアーチ

最後は、サルタンズ・オアシスへ。

こちらで気になるのは、建物を支えている素敵なアーチ

アーチもイスラム建築を代表する技法なのだそうです。しましま模様もイスラムっぽいです。

まとめ

というわけで、イスラム建築探検も終わりです。

現実のイスラム建築とはちょっと違いますが、かなり細かく作られているので、たくさんのイスラム建築の要素を見つけることが出来、歩いているだけでも楽しめるエリアですね。まだまだ見つけられていない要素もたくさんあると思いますので、みなさんもぜひ歩いてみてください。

おまけ

シンドバッドの前にある船の旗に、イスラム教の月と星のマークが!

これは、どこかの国旗なんですかねえ。

イスラム圏の国々の国旗には、この月と星のマークが入ってることがとても多いのです。こんなとこにもイスラムの要素がありましたね!

それではまた! おしまい。

ケンチク探検

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最後まで読んでくれてありがとう✨
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