こんにちは、@fukuhomuです。世界で最も有名なディズニーのアトラクション”It’s a small world”の外観(ファサード)を考察してみましょう!
なお、この記事は独自研究の記事となります。内容の正確性は保証致しませんので、ご理解の程、よろしくお願い致します。
ファサードの中に詰まった「小さな世界」
“It’s a small world”の建物をよ〜く見てみると、世界の建築物や建築様式が隠れていることに気付かされます。「小さな世界」が詰まっているのです。
そもそも、「ファサード」って何ですか!?
「ファサード」とは、建築の正面のデザインのことを指す建築の用語です。この言葉はイッツ・ア・スモールワールドに限った言葉ではなく、一般に建築全般に用いられる言葉です。イッツ・ア・スモールワールドのように凝ったデザインがされてる場合だけでなく、ガラス張りやコンクリート打ちっぱなしであっても「ファサード」と呼びます!
※イッツ・ア・スモールワールドのように飾りがたくさんついている建築は現代建築においてはむしろ異端です。なのでイッツ・ア・スモールワールドは現代建築の範囲には含まないこととします。
たくさんの有名建築と建築様式がデザイン
イッツ・ア・スモールワールドとは、「世界はひとつ」というメッセージが込められた世界的に有名なアトラクション(と音楽)ですね。イッツ・ア・スモールワールドの建築の見どころはズバリ、そのアトラクション名が表すとおり、ファサードに世界のたくさんの建築と建築様式がアイコン化され、デザインされていることです!! ここから順番に、どのような建築と建築様式がアイコン化されているのか探ってみましょう!
3つのステップに分けてご紹介します!
ステップその1「玉ねぎ型を探せ!」
まず目につくのは玉ねぎ型のドームです。この玉ねぎ型のドームは、ロシアの教会・イスラム教のモスク等に見られる意匠であります。
イスラム世界で有名な建築といえば「タージ・マハル」でしょうか。(タマネギ型の上にある部分も似ています。)タージ・マハルががモデルとなっているかは定かではありませんが、イスラム建築の要素は感じてもらえると思います。
【参考写真】インドの「タージ・マハル」(Wikipediaより)
この玉ねぎ型は、ロシアが発祥なのだそうです。
そういえば、いつか行ってみたいロシアの教会もこんな玉ねぎ型でした。
【参考写真】ロシアの「聖ワシリイ大聖堂」(Wikipediaより)
ステップその2「アラビアンコーストとの共通点を探せ!」
アラビアーンな要素を考えるには、お隣東京ディズニーシーのアラビアンコーストとの共通点を探せばOK! 例えばタマネギ型の中心にある、金色の花はまるでイスラームのアラベスク模様のようですね。
花のような模様だけはありません。金色の網になっている部分にも注目です。
ほら、玉ねぎ型のところにも!
これは、イスラム圏の住宅の窓に付けられる日よけのようなもの「マシュラビーヤ」でにとても似ているように思えます。実際のマシュラビーヤはこんなにゴージャスじゃありませんが、似てますね。(⇒マシュラビーヤに着想を得たという現代建築がパリにあります。)
【参考写真】ディズニーシーのアラビアンコーストで見られるマシュラビーヤのようなもの
イスラムのモスクにはこういった幾何学模様の透かし彫りがたくさんあるそうです。
ステップその3「世界の有名建築を探せ!」
ここまでで既にお腹いっぱいでしょうか? まだまだこれからです!
イスラムやロシアの建築をたくさん見てきましたが、もちろんヨーロッパ・アジアの建築もちりばめられているんですよ。
まずはこちら。中央はオランダの風車、右は華の都パリのエッフェル塔ですかね?
そして、その隣には日本の三十の塔ようなものが見えます。てっぺんには「相輪」が付いていますね。
しかし、下の丸い模様はいったいなんの柄なんでしょう。ゴシック建築の教会などにある「バラ窓」とも言われるステンドグラスに見えないこともないですが、ちょっと違いそうですね。
【参考画像】フランスの「サントシャペル」
と、思いきや、「孔雀窓」ではないかというご意見をいただきました!
その隣は、正面からだとよく見えないギリシア系の建築です。イメージしやすいのは、パルテノン神殿でしょうか。
【参考画像】ギリシャの「パルテノン神殿」(Wikipediaより)
そして正面、こちらは時計台は、ロンドンのビッグベン…かな?
【参考画像】イギリスの「ウェストミンスター宮殿」(Wikipediaより)
やっとここまでで左側半分です。次から右側となります。
まず、こちらの旗がなびくトンガリ屋根の2塔は、ヨーロッパのお城を思わせますね!
そしてギリシア風の神殿の下には、先端が尖ったアーチが見えるのが分かりますか? こちらは、ゴシック建築の「尖頭アーチ」を記号化したものであると考えるこ とができますが、真相は・・・? このアーチもたくさん見ることができます。
【参考画像】フランスの「ノートルダム大聖堂」にある尖頭アーチ
そして、こちら。ドーム状のシルエットは、イタリア・フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂を思わせますが、いかがでしょう。
【参考画像】イタリアの「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」(Wikipediaより)
その隣で斜めに立っている塔は、ピサの斜塔ですね(笑)その隣の青い塔は中世のお城に見えます。
【参考画像】イタリアの「ピサの斜塔」(Wikipediaより)
そしてそして、フィナーレはこちら!一見するとパリのノートルダム大聖堂のように見えます。
しかし実際のノートルダム大聖堂の塔の間の三角型の波々はないですし、塔の中心の円とトンガリ屋根はありませんので、真相はわかりません。(⇒パリのノートルダムをモチーフにしたと言われている建築が東京にあります!)
仮にこれがパリのノートルダムではないとしても、先端の尖った塔自体がゴシック建築の特徴とも言えるので、おそらくゴシックを記号化したものかと思われます。
【参考画像】フランスのノートルダム大聖堂
意外と、宗教色が強い建築が多いのは興味深い・・・
イスラム教にキリスト教に仏教にギリシアの神殿…と宗教色の強い建築物が記号化されて共存しているのは、よく考えると面白いですね。
このファサードにそこまで意図があったのかは特に定かではありませんが、「世界はひとつ」というキーワードを語る際に「宗教」という要素を語ることが不可避だと考えるとなんだか興味深いですね。
まとめ 〜というわけで、世界はひとつなのだ!〜
この記事では世界の建築がデザインされた「イッツ・ア・スモールワールド」を楽しむポイントを3つのステップにわけてご紹介しました。
楽しむための3つのステップ
- 玉ねぎ型を探せ!
- アラビアンコーストとの共通点を探せ!
- 世界の有名建築を探せ!
いかがでしたか?
「この部分はこの建築でしょう!?」「こんなものも見つけたよ!」なんて情報を持ってる方いらっしゃいましたら、教えていただけるとうれしいです。
おしまい。
コメント
コメント一覧 (16件)
更新:イッツ・ア・スモールワールドのファサード(外観)を考える – http://t.co/m4QhF0Qd
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記述の追記・写真の追加をしました。考えれば考えるほどいろいろ思うとこがあるぞ…!ぜひ他の人の解釈も聞きたいです。:イッツ・ア・スモールワールドのファサード(外観)を考えるhttp://t.co/m4QhF0Qd
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