【ディズニーシー】アラビアンコーストで「高低差に隠された秘密」を考える

この記事は…

実体験であることを保証します!

連載「ケンチク探検」の記事です。(2/7)

約 4 分で読めます。( 1728 文字)

はじめに

こんにちは、@fukuhomuです。

東京ディズニーシーで「坂や階段がたくさんあるなあ…」と思ったことはありませんか?

この記事では、ディズニーシーの坂や階段に隠された「高低差」の秘密に迫ります。

どんな秘密が眠っているか、一緒に考えてみましょう〜!

目次

どうしてアラビアンコーストで「高低差の秘密」を考える!?

それはふとした思いつきでした。

ディズニーシーを散歩するのが大好きな私は、いつも通りパークを歩いていると、水面と自分の距離の遠さに気づいたのです。

『メディテレーニアンハーバーでは目の前にあった水面が、アラビアンコーストではこんなに遠くなってる!?』

同じパークの中でもメディテレーニアンハーバーとアラビアンコーストでは高さが全然違う。つまり、高低差があるということ。

この「高低差」がパークの作りにどのような影響を与えているのか、考えてみることにしたのです。

高低差を使った構造がスゴすぎる

埋立地だけど高低差?

東京ディズニーシーは、埋め立て地に建設されています。

埋め立て地は平坦なのが通常です。お台場や新浦安の街の景色を思い浮かべるとわかりやすいですね。

ですが、ディズニーシーは坂や階段が多くたくさんの高低差があります。

この高低差の多さが、他のテーマパークにはないディズニーシーのスパイスになっているんだな…と思っていましたが、本当にそれだけでしょうか!?

すこし考えてみると単に高低差を付けているわけではなく、綿密な計算をされて作られていることがわかります。

空想でアラビアンコーストへ行ってみよう

実際にディズニーシーにいると仮定して、想像してみてください。

あなたは東京ディズニーシーのゲストです。エントランスからアラビアンコーストへと向かいます。

メディテレーニアンハーバーを歩いている時、まだ海がとても近く見えます。

そこからプロメテウス火山を抜けるとマーメイドラグーンへ着きます。ここではかなり海の部分が低くなりますね!!海面の高さは常に一定なので、自分の位置がかなり高くなったということですね。

そして、ここからゲストがアラビアンコースト方面を向きます。すると…

あら!すごい開放感!

この解放感こそが高低差の秘密!

ディズニーシーの高低差を図示

わかりやすくするために、簡単な絵にしてみました。

もし、シーを包丁で真っ二つにしたらこんな感じです。

image

ここから読み取れる工夫は2つ。

1つは、「スカットルのスクーター」や「トリトンズキングダム」等のマーメイドラグーンの屋外アトラクションは低いところに作られていますね。なので、視界を遮ることがありません。

「トリトンズキングタム」は入り口からスロープを下っていくことで海底のような効果を感じられます。

しかし、逆にもし入り口が高いところにあればかなり背の高い建築物が出現して景観を壊すことになるでしょう。

そして、もう1つの工夫。

アラビアンコーストの宮殿の中も、低い所に作られています。
おかげで、入り口をくぐった先に素敵な庭園を見下ろすことができますね。

もし高低差が無かったら…?

もし、東京ディズニーシーに高低差の工夫がなかったらどんな景色だったでしょうか?

アラビアンコーストの庭園が低い位置に造られてなかったら、こんな風になってたかもしれません。

image

写真の違和感…わかりますか!?

マジックランプシアターの尖塔が、飛び出て見えてしまいます(笑)

写真には反映させていませんが、キャラバンカルーセルもかなり大きい建物なので、右にも巨大なモスクが見えてしまうでしょう。

高低差という工夫があるから、広い青空の解放感いっぱいの空間が作れるんですね。

image

ここは決して広いは場所ではないですが、この大きな空のおかげでとても解放感ある場所になっています。

これこそが高低差に隠された秘密でした!

高低差の秘密まとめ

  • ディズニーシーには高低差がたくさんある!
  • 高低差を活かして邪魔なものを見せないようにして、空間を広く見せている!

高低差を活かして「見せたいものしか見せない!」という豪華な設計なのでした。

平坦な埋め立て地にこんな高低差を作ったディズニーシーは本当にすごいですね。

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