【京都旅行記】待望の桂離宮に初訪問(冬の京都を旅する Vol.3)

この記事は…

実体験であることを保証します!

連載「冬の京都を旅する」の記事です。(3/7)

約 5 分で読めます。( 2672 文字)

はじめに

@fukuhomu です。いよいよ今回の旅行のメインイベントと言える桂離宮へと向かいます。桂離宮見学を紹介するブログ記事です。

目次

勝負は京都に着く前から始まる

毎日宮内庁のウェブサイトをチェック。そして、最後まで諦めない。

桂離宮は事前に予約をした人or当日の予約受付ができた人しか入れない場所なんです。予約はウェブサイトで空きがあっても先着順ではなく、毎晩締め切られてその中で空きの数を抽選します。

なのでウェブサイトで空きが2と表示されていても、その日に5人申し込まれるとその中で抽選になります。ただ、キャンセルが出ると空き枠が出来るので毎日確認すれば申し込みが出来て、運良く通ることがあります。

そんな感じなので「絶対に直前まで諦めないこと!」という先輩たちの言葉を信じて挑戦し続け、旅行4日前に遂に当選しました…!

信じてよかった……待望の桂離宮へと向かいます!!

京都駅から桂離宮へ

京都駅で少しお茶。茶寮 FUKUCHA 京都駅店へ。

桂離宮は少し外れにあるので、京都駅からバスで向かいます。何度見てもすごい京都駅、思わず写真を撮ってしまいます。

バスまで少し時間があったので、茶寮 FUKUCHA 京都駅店で少し休憩。

宇治茶を飲みました。

最中は白餡にいちごです。

宇治茶を初めて飲んだかもしれない。想像と全然違う味で美味しかった…!

茶寮 FUKUCHA
茶寮 FUKUCHA 伝統ある宇治茶の気軽な体験と新しい可能性をご提案する「FUKUCHA」。心も体も豊かになれますよう、おいしい宇治茶をお届けします。

京都駅からバスで桂離宮へ

行き方は複数あるようですが、我々は京阪京都交通の系統26で向かいます。バス停「桂離宮前」で降りると思いっきり住宅地で、こんなとこにあるの!?と驚きながら歩いて向かいます。

突然現れる宮内庁管理の畑にびっくりしつつ、歩きます。

バス停から15分ほどで桂離宮の入口に到着です。入口には桂離宮の有名な竹垣の1つ、穂垣(ほがき)があります。

もう1の有名な竹垣である笹垣(ささがき)は見そびれた……(泣)

ガイド付きで巡る桂離宮

細部に宿るおもてなしと遊び心

桂離宮は300年以上前に造園された美しい庭園と茶室が維持されて残っている場所です。本で見るだけではどんな場所なのか全然分からないので、期待が高まります。

時間になるとガイドさん付きで大体1時間かけて桂離宮の庭園を周ります。ガイド付きじゃなくていいのに…と最初は思ったものの、絶対ガイド付きじゃ無いとダメだ!!とすぐに分かる充実っぷりでした。

中に入ると石が敷き詰められた「御幸道(みゆきみち)」を歩きます。綺麗だし、とにかく歩きやすい。両側が少し下がっていて水捌けも良いらしい。

御幸道

桂離宮の入口「御幸門(みゆきもん)」です。柱はあえて樹皮を剥かずに使っているのがお洒落なんです。

御幸門

御幸門の前の道は、道幅が御幸門に向かって太くなっているとのこと。そのおかげで、道が長く見えるらしい…ってそれディズニーランドじゃないですか。300年前からディズニーランドは京都にあった。

道幅が手前と奥で違う

次々と変わる景色に驚嘆

最初に向かうのは御腰掛(おこしかけ)。ちょっとした小屋なのですが、ここでお茶を楽しむために身なりを整えたりしたそう。そ

こに座ると目の前に広がるのは蘇鉄山。当時珍しかった蘇鉄が薩摩島津家から献上されたのだと。

京都の冬は寒いので包まれてワラで防寒してます(笑) いつの時代も珍しいものが好きなんですねえ。

外腰掛の前にあるのは二重枡形手水鉢(にじゅうますがたちょうずばち)というらしいです。

何で二重かというと、四角の中にまた四角があるから…。ネタが多すぎる…!!

少し進むと開けた池の景色。こちらは海を表していて、写真の真ん中見えるのは天橋立をイメージしているそうです。敷き詰められた石の向こうにある灯籠は灯台をイメージしているそうで、お茶目すぎません?

州浜というらしい。奥が天橋立

そんな池にかかった石橋を渡ると松琴亭(しょうきんてい)へと到着です。橋は本当に細い※ので落ちないように注意。 ※幅65cm

松琴亭は桂離宮の中でも最も格式が高い茶室だそう。そして桂離宮の中では冬の性格を表す茶室とのこと。

青と白の市松模様がとてもモダンな感じでそれもまた良いですよね。

全部の話をしてたら終わらないので少しずつ飛ばしていきますが、お次は園林堂(おんりんどう)。こちら茶室ではなく仏閣です。

園林堂

少し丸みを帯びて見えるフォルムは他の茶室とは異なる魅力があります。宝形造(ほうぎょづくり)という屋根です。

桂宮家のお位牌が祀ってあったとのことです。

お次は笑意軒(しょういけん)。池に沿った広い土地は船着場。桂離宮の中は船で行き来できるんだって。もはやディズニーシーの原型なのでは…?笑

笑意軒

少し歩くとまた違う景色になるのが本当に楽しい場所です。

御殿(書院)は只今工事中

御殿は桂離宮の中枢をなす建物です。3度の工事によって建設されており、古い方から古書院(1624年)、中書院(1641年)、新御殿(1663年)で足かけなんと40年。

それぞれがジグザグになって並んでいる…これを雁行(がんこう)配置と言うんだって。

御殿(書院)

残念ながら一部が改修工事中だったので全景は見られなかったのですがまた来る理由にもなりました。

古書院から突き出したこちらは月見台。その名の通り月見を楽しむベランダです。優雅ですなあ。

月見台

月見台からは池と木々、そして月が望めるとのこと。ちゃんと計算されてこの向きに月見台が作られているのです。

月波楼で一周もほぼ終わり…

終盤で見た茶室はこちら月波楼(げっぱろう)。向こう側に見える景色は松琴亭です。

天井はひっくり返した船底をイメージしている(船底天井)ようで、そこに飾られているのは船の絵。中央の天井を支える柱は細いし曲がっていて何とも心細い…と思ったら、こちらは何と飾りで構造では無い(天井を支えてない)そうです。

軽やかな印象にするためらしいけど、ふざけ方が粋すぎる……!!

四季の表情を楽しむためにまた来たい

松が終端に植えられている道、こちらは衝立松(ついたてまつ)と言って、外から中の景色を隠すことで期待感を高める効果を担っているとのこと。

衝立松

完全には隠さずに、松でうっすらぼかすのが優雅です。細部まで妥協しない遊び心がすごい。約1時間、ものすごい情報量の回遊式庭園でした。

四季によって雰囲気が変わるとのことなので、また別の季節にも来てみたいです。でも、他の人にも体験してほしいから2回目でも予約しちゃっていいのかな?と思ってしまうほどの体験でした。

この後はホテルに向かいます。つづく…

この記事は連載です!

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