ド素人によるド素人のための現代建築を趣味とするための3ステップ

この記事は…

実体験であることを保証します!

約 6 分で読めます。( 2885 文字)

はじめに

建築を楽しむことを趣味としている自分ですが、建築については全くのド素人です。

しかし、たびたびこのブログにあがる建築系の記事のせいか、そんな自分にも「建築に興味はあるのに取っ掛かりがつかめない!」という声が届いたりしています。

そこで、「どのように自分が建築を楽しんでいるか」を通して、建築趣味のとっかかりを掴んでもらう記事を書きたいと思います!

目次

現代建築を趣味とする。

まずは、難しく考えないこと

「建築趣味ってなに!?」と訊かれても、僕は的確に答えることができません。

だけど、建築を趣味とするのは、映画館で映画を見たり、美術館で有名な絵画を観ることや、ディズニーランドに行くことと同じです。

葛西臨海公園(谷口吉生)

好きなものをみて楽しむ。ただそれだけです。

その世界の中へ入りこもう

「建物を観るだけで楽しいの!?」そんなことを問われることも多いです。

そんなときにいつも僕が言っていることが1つあります。

「映画や絵画の中に入ることはできないけど、実際に建築の中には入ることができるし、触ることができる!」

これは1つの観点に過ぎませんが、全身の感覚を使って楽しめるのが建築趣味なのです。

(一方で、映画や絵画は、想像の世界で「中に入る」ことができるので、それもまた楽しいことですね!)

現代建築を楽しんでみるコツ

じゃあ、現代建築を趣味にしてみたいけど、どこから取っ掛かりをつかめば良いのかわからないあなたへ。

此処から先に書いてあることは、建築のプロからしたら嘲笑モノかもしれません。

だけど、こんなふうに楽しんでいる人もいる…ということで記事を書いていきたいと思います。

提案!現代建築を楽しむための3ステップ

と、いうわけでここからがメインです。

建築趣味の始め方を、独断と偏見に満ちた3ステップをお届けします!

横須賀美術館(山本利顕)

ステップ1:スター建築家の有名建築を見に行く!

ミーハーと言われるかもしれないけど、そんな恥ずかしさは捨て去ってスター建築家の有名建築を見に行こう!

やっぱり有名であることには、それなりの理由があり、見るべき価値があるのだと思います。

この記事では東京の行きやすくてメジャーなオススメ建築をご紹介。

東京国立博物館 法隆寺宝物館(谷口吉生)

東京の中で美しい建築ランキングを勝手につけたら、トップ3には入れたいです。

東京国立博物館 法隆寺宝物館(谷口吉生)

国立博物館の中の建物の1つ。

東京とは思えない優雅な土地の使い方をしていて、まさに国立!(笑)

東京都庁舎(丹下健三)

新宿副都心のシンボル的存在。塔の上の展望台へは無料で入れます。

東京都庁舎(丹下健三)

葛西臨海公園レストハウス(谷口吉生)

葛西臨海公園の海側に位置する展望台。空と海と一体化してしまうような美しさ。

室内のスロープの美しさも必見です。歩いて楽しい建築。

葛西臨海公園レストハウス(谷口吉生)

21_21 DESIGN SIGHT(安藤忠雄)

六本木の東京ミッドタウン内に位置するアートスペースのようなところ。

建物のほとんどを地中化しており、中に入ると外観からは想像がつかない広さのスペースが出現します。

打ちっぱなしコンクリートの肌触り(ツルツル!)は一度触って見る価値有りです!

21_21 DESIGN SIGHT(安藤忠雄)

国立新美術館(黒川紀章)

うねる外観、とんがり帽子の入り口…。

この規模でこの奇抜さを誇る建築は東京都内随一かも。

見どころは見た目ももちろんなのですが、室内にある巨大な「逆とんがり帽子」もすごいです。上がレストランになっていて、空中レストランのようです。

国立新美術館(黒川紀章)

ステップ2:思いのままに感想を言葉にしてみよう!

見に行く建築が決まったら、次は建築の見方です。

建築趣味がわかりにくいのは、どこを見たらいいか分からないから…という前提で勝手に話を進めさせていただきます!(笑)

誰にでもできる「建築の見方」、それは思いのままに感想を「言葉」にしてみることだと思います。

じゃあそれは一体どんな「言葉」か? 慣れないうちは、次に示す言葉の例を使って表現してみるといいと思います。

感想サンプル集〜見た目に注目して〜【初級】

「直線的」「流線的」「丸い」「ぐにゃぐにゃしている」「大きい」「小さい」「細長い」「透明」「白い」「冷たそう」…

建築の全体像を掴んだら、もう少し細かいところまでツッコミを入れてみましょう。

感想サンプル集〜見た目に注目して〜【中級】

「コンクリートで出来ている」「ガラス張りである」「木造」「軽そう」「重厚である」…

どんどん先に続けますね。

見た目に注目した後は、建築に近づいてみたり、敢えて遠くから眺めてみたり、自分の足を使って様々な角度で鑑賞してみましょう。

感想サンプル集〜周りに注目して〜

「近辺に街路樹が生えている」「遠くからだと見えない」「建築の前に大きなスペースがある」「後ろの背景とマッチしている」「隣の建物とデザインがマッチしている」「勾配のある地形を活用している」「池が作られている」…

更に、細かいところまで注目するとどうなるでしょうか。

感想サンプル集〜見えない所を想像して〜

「実は見えないけど地下にスペースがありそう」「奥行きがなさそう/ありそう」「外から中が見やすい/見にくい」…

ここまで注目したら、後は建築の中に入ってみましょう。

中に入ってみると、入る前に考えていた感想が合っていたのか・それとも見当違いだったのか答え合わせをすることができます。

感想サンプル集〜中に入ってみて〜

「思ってたより広い/狭い」「とても開放感がある」「景色がいい」「明るい」「暗い」「実は地下があった」…

単純な言葉の組み合わせかもしれませんが、少しずつ感想を言葉にすることで、鑑賞の楽しさをわかってもらえる…はず(笑)

以前書いた水戸美術館の記事や、横須賀美術館の記事も、全部こんな感じで訪問して書いています。

ステップ3:要素を覚えるともっと楽しい!

建築同士で共通する「要素」を覚えると、もっと建築を見るのが楽しくなります。

ごくごく一部ですが、最後にそんな建築要素をご紹介します。

細い柱

本当に支えることが出来てるのかわからないくらい細い柱です。おそらく白がほとんどです。

金沢21世紀美術館(SANAA)

ガラス

ガラスを使った建築といっても、様々な創意工夫がされています。

アラブ世界研究所(ジャン・ヌーヴェル)

コンクリート

ガラスと対照的なコンクリート。コンクリートが目立つ建築もあれば、ガラスと上手く組み合わせて使う建築もあります。

TOD’S 表参道ビル(伊東豊雄)

それぞれの建築を比較して楽しむのもまた楽しさがあると思います。

まとめ

この記事では、「建築を趣味としてみたいけど取っ掛かりをつくるのが難しい人」に向けて、ど素人の自分が「取っ掛かり」みたいなものとして楽しみ方の例を書きました。

そのポイントは3つで、

・スター建築家の有名建築を見に行こう!
・思いのままに感想を言葉にしよう!
・建築を構成する要素を覚えると更に楽しいよ!

でした。

ぜひあなたも建築を鑑賞してみてください!

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