茨城県水戸市、水戸芸術館へ行ってきました!
納豆だけじゃない!水戸芸術館へ
はじめに
納豆や黄門様で有名な水戸。上野から特急に乗って1時間ほどで着きます。
今日は、その水戸にあるケンチクさん「水戸芸術館」を探検します。
探検の前に少し「水戸芸術館」について説明致しますと、建築家は磯崎新(いそざき・あらた)さん、1990年に開館した現代芸術のための施設です。
現代美術を展示する美術館だけではなく、コンサートホールと劇場があるのが特徴です。(詳しくはWikipediaをどうぞ!)
磯崎新とポストモダンとは
建築家の磯崎新さん、ディズニーファンの読者の方々には実は馴染みがあるかも…しれません。
フロリダにある「Team Disney Building」を設計されたのは磯崎さんなのです。写真が見たいかたはこちらへどうぞ。(七人のこびとが建物を支えてる有名な建物も同じ名前ですが、そちらとは別の建物です。)
水戸芸術館もTeam Disney Buildingも、1990年前後の特徴といえる「ポストモダン」といわれる作風のケンチクでございます。
以前とりあげた名古屋市美術館(黒川紀章さん)と同様です。
ポストモダンについてはWikipediaに詳しく載っていますが、超簡単に言いますと「長方形のシンプルな建物にNO!」「伝統的な様式や有名なデザインをケンチクに取り入れよう!」というものです。
なんとなんとTeam Disney Buildingは、ミッキーをデザインに取り込んでいます。
誰もが知ってるミッキーフェイスは、こんな感じにデザインされてます。
面白いですね!後ろに見えるのはドナルドの帽子かも…!?
そんなポストモダンも、バブルの崩壊とともにブームが消え去ってしまったんですけどね…。
さあ、実際に探検しよう
やはり目立つのは塔!ラプンツェルはいません。
ディズニーと水戸芸術館の意外なつながりの次は、実際にケンチクを探検しましょう!
水戸の街中を歩いていると、突然視界に入るのは怪しい構造体(?)。
写真中央にご注目。
うん、怪しい…。実に怪しいです。
ラスボスでもいそうなこの怪しい塔。
しかしこれこそが水戸芸術館の「水戸アートタワー」なのです。
初っぱなからかなり手強そうなケンチクですね。もう少し近づいてみましょう。
突然現れる謎の塔。思っていたよりも大きいです。
実はこの塔、DNAの「2重らせん」からもインスピレーションを得ているのだとか(美術館のお姉さん談)。
まさにポストモダン!ですね。
ミッキーフェイスや名古屋の建築物を取り入れた他のケンチクと同様です。
いよいよ水戸芸術館の中へ
水戸芸術館の全体像は、こんな感じになっています。
四角いただの箱じゃなくて、面白い形の建物がたくさんあるのがおわかりいただけると思います。ここも、ポストモダン!ですね。
アートと一体化する中庭
広い中庭があります。柱も面白い形をしていますねえ。
中央にはピラミッドのような三角形がそびえます。
巨大な岩がつり下げられていて、アートと一体化しているのも特徴です。
塔の中へ
塔内部は、かなり上までエレベータで登ることができます!
こちらが塔内部の展望台。円い窓から景色を見るのが変わってますね。
芸術館の中は…?
では、芸術館内部へ行きましょう。まず大きな吹き抜けのホールが出現します。
2階から撮りました。(下は吹き抜けになっています。)教会のような空間ですが、コンクリートで作られているのがとても現代的ですね。
中央の大きなパイプオルガンは、東日本大震災でパイプが3本落ちてしまったそうです…。
照明もステキです。
劇場にも入れさせていただきました。
椅子のデザインが面白いですね。小さめの劇場で、臨場感がすごそうです。
ステージ裏にも客席があります。
ステージ裏から見ると、こんな感じです。
壁の石もかなりイイネ!!
芸術館、他の部屋は白が多いです。
全体としてはポストモダンなんだけど全然くどくないですね、名古屋の例のケンチクと違ってw
コンサートホールも少しのぞかせていただきました。こちらも面白かったです。
この後、「高嶺格のクールジャパン」を観てから美術館を後にしました。
こちらの企画展、とても面白かったのでケンチク探検と共にぜひどうぞ!
さいごに
というわけで、水戸芸術館、いかがだったでしょうか。
バブル時代の名残を感じる豪華なケンチクさんでしたね。
水戸市はかなりこの芸術館に力を入れているようで、今でも市の予算の1%がこの芸術館に使われているそうです。
ハードを有名な建築家に頼むだけじゃなくて、ソフト面の充実に力を注いでいるのもとても素晴らしいですね!
また行きます!!
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