3日目は松之山エリアからスタート
「森の学校」キョロロ
3日目は松之山エリアの「『森の学校』キョロロ」からスタートします。
こちらは森の虫や自然について学べる博物館です。中に入ると蛇がお迎えしてくれました(笑)
キョロロの建物には森を見渡せる展望台があり、そこには芸術作品も設置されています。
ひたすら階段で塔に登る
展望台へは階段のみで、1番下には赤い作品「キョロロのTin-Kin-Pin-音の泉」があります。
その作品の横からひたすら階段を上り続け、「大地、水、宇宙」と名付けられた作品の階段を進みます。この階段は非常に暗く、よく踏み外す身としてはかなり怖かったです(笑)
展望台自体は広くありませんが、自然を眺めることができます。
再び下へ戻り、学校の遠足で使えそうな部屋には、壁一面にアートが設置されていました。
一番楽しみにしていた「最後の教室」
廃校を丸ごと利用
キョロロの後は「最後の教室」へ向かいます。
こちらは廃校を丸ごと使った作品で、瀬戸内海・豊島の「心臓の音のアーカイブ」で有名なクリスチャン・ボルタンスキーによるものです。
体育館から中へ・・・
展示は体育館から始まります。藁が一面に敷かれた体育館には、無数の光とベンチ、扇風機が置かれ、どこか不気味で寂しさを感じさせる空間が広がります。
その後、校舎へ向かいます。校舎では1階から3階までアートが展開されています。
2階の理科室からは大きな心臓の音が聞こえ、生の存在を感じさせます。
2階の教室は白い布に躍動感があり、楽しそうな雰囲気にも感じられました。(ただしこれは個人の感想ですw)
3階に移動すると、真っ白な布にガラスの立方体が整然と並べられ、こちらは2階とは正反対で、棺(すなわち死のイメージ)のようにも見えます。
音楽室では壁一面に黒い反射する四角形が貼られていて、覗き込むと自分の顔が映り、まるで遺影のように感じました。
生きている者がいつか死に行くことを意識させられる展示でした。
もう1つの作品もお忘れなく
出口は体育館と同じ場所にあります。その建物の2階には「影の劇場〜愉快なゆうれい達」が展示されており、小さな窓から覗き込むと下にかわいらしい絵が見えます。
非常に楽しみにしていた展示だったのですが、残念ながら声の大きな団体と遭遇し、せっかくのクリスチャン・ボルタンスキーの雰囲気が台無しになる場面もありました。こればかりは運次第ですが…。(こんな場所で映えの集合写真を撮るなんて信じられないw)
引き続き松之山エリアを巡る
家の記憶
その団体と鉢合わせしないように願いつつ、次の展示「家の記憶」へ向かいます。こちらは森美術館で特別展を行った塩田千春の作品です。
森美術館では作品と一緒に記念撮影する観客が多く大変でしたが、こちらにはそのような方はいませんでした。
実際の民家に糸を巡らせた展示で、独特かつ圧巻の世界が広がっています。
よく見ると、古い家財道具が糸の中に編み込まれており、記憶とはこの場所に人々が生きた証として留められるものだと感じました。
32 Resting Stones/三二と休石
次に訪れたのは「32 Resting Stones/三二と休石」です。
こちらも民家を活用した作品で、石が所々に置かれ、俳句と共にこの家での暮らしを想起させる展示です。言葉では伝えにくいのが残念ですが。
棚田アート
これで松之山エリアの見学は終了です。次のエリアに移動する前に、たまたま通りがかりに見かけた棚田アートに立ち寄りました。
こちらの棚田アートは、代々木などにも店舗がある和食のお店「田んぼ」の田んぼで、そのお店に行ったことがあるため親近感が湧きました。
棚田アートのパンダの柄がとてもかわいらしかったです。
つづく…
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