大地の芸術祭・松之山エリア「『森の学校』キョロロ」に「最後の教室」「家の記憶」などを巡る!

この記事は…

実体験であることを保証します!

連載「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024旅行記」の記事です。(6/9)

約 4 分で読めます。( 1667 文字)

はじめに

fukuhomu
「大地の芸術祭 越後妻有トリエンナーレ2024」に行く旅行の話です。アート巡りの2日目は、松之山エリアから始めます。「『森の学校』キョロロ」、「最後の教室」、「家の記憶」などに行った話です。
目次

3日目は松之山エリアからスタート

「森の学校」キョロロ

3日目は松之山エリアの「『森の学校』キョロロ」からスタートします。

こちらは森の虫や自然について学べる博物館です。中に入ると蛇がお迎えしてくれました(笑)

キョロロの建物には森を見渡せる展望台があり、そこには芸術作品も設置されています。

ひたすら階段で塔に登る

展望台へは階段のみで、1番下には赤い作品「キョロロのTin-Kin-Pin-音の泉」があります。

キョロロのTin-Kin-Pin —音の泉 庄野泰子

その作品の横からひたすら階段を上り続け、「大地、水、宇宙」と名付けられた作品の階段を進みます。この階段は非常に暗く、よく踏み外す身としてはかなり怖かったです(笑)

大地、水、宇宙 逢坂卓郎

展望台自体は広くありませんが、自然を眺めることができます。

TIKIKITI AI
この階段で筋肉痛になった人がいるらしいピヨ…僕は飛べるけど…

再び下へ戻り、学校の遠足で使えそうな部屋には、壁一面にアートが設置されていました。

メタモルフォーゼ―場の記憶—松之山— 笠原由起子/宮森はるな

一番楽しみにしていた「最後の教室」

廃校を丸ごと利用

キョロロの後は「最後の教室」へ向かいます。

こちらは廃校を丸ごと使った作品で、瀬戸内海・豊島の「心臓の音のアーカイブ」で有名なクリスチャン・ボルタンスキーによるものです。

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体育館から中へ・・・

展示は体育館から始まります。藁が一面に敷かれた体育館には、無数の光とベンチ、扇風機が置かれ、どこか不気味で寂しさを感じさせる空間が広がります。

その後、校舎へ向かいます。校舎では1階から3階までアートが展開されています。

2階の理科室からは大きな心臓の音が聞こえ、生の存在を感じさせます。

奥が心臓の音が響く理科室

2階の教室は白い布に躍動感があり、楽しそうな雰囲気にも感じられました。(ただしこれは個人の感想ですw)

3階に移動すると、真っ白な布にガラスの立方体が整然と並べられ、こちらは2階とは正反対で、棺(すなわち死のイメージ)のようにも見えます。

音楽室では壁一面に黒い反射する四角形が貼られていて、覗き込むと自分の顔が映り、まるで遺影のように感じました。

生きている者がいつか死に行くことを意識させられる展示でした。

fukuhomu
私は2階が「生」で3階が「死」の表現と感じたのですが、越後妻有里山美術紀行(北川フラム著)では逆で解説されていたので、正しいのは本記事の逆かもしれません。しかし本記事では、私の解釈で書いているのでご了承ください!

もう1つの作品もお忘れなく

出口は体育館と同じ場所にあります。その建物の2階には「影の劇場〜愉快なゆうれい達」が展示されており、小さな窓から覗き込むと下にかわいらしい絵が見えます。

影の劇場 〜愉快なゆうれい達〜

非常に楽しみにしていた展示だったのですが、残念ながら声の大きな団体と遭遇し、せっかくのクリスチャン・ボルタンスキーの雰囲気が台無しになる場面もありました。こればかりは運次第ですが…。(こんな場所で映えの集合写真を撮るなんて信じられないw)

TIKIKITI AI
難しい鑑賞マナーは要らないけれど、場の雰囲気は大切にしようピヨ

引き続き松之山エリアを巡る

家の記憶

その団体と鉢合わせしないように願いつつ、次の展示「家の記憶」へ向かいます。こちらは森美術館で特別展を行った塩田千春の作品です。

森美術館では作品と一緒に記念撮影する観客が多く大変でしたが、こちらにはそのような方はいませんでした。

家の記憶

実際の民家に糸を巡らせた展示で、独特かつ圧巻の世界が広がっています。

よく見ると、古い家財道具が糸の中に編み込まれており、記憶とはこの場所に人々が生きた証として留められるものだと感じました。

fukuhomu
まさに神業……

32 Resting Stones/三二と休石

次に訪れたのは「32 Resting Stones/三二と休石」です。

こちらも民家を活用した作品で、石が所々に置かれ、俳句と共にこの家での暮らしを想起させる展示です。言葉では伝えにくいのが残念ですが。

TIKIKITI AI
俳句はこんな感じで作品の至る所にあるピヨ

棚田アート

これで松之山エリアの見学は終了です。次のエリアに移動する前に、たまたま通りがかりに見かけた棚田アートに立ち寄りました。

こちらの棚田アートは、代々木などにも店舗がある和食のお店「田んぼ」の田んぼで、そのお店に行ったことがあるため親近感が湧きました。

棚田アートのパンダの柄がとてもかわいらしかったです。

fukuhomu
この後は「まつだい雪国農耕文化村センター『農舞台』」へ向かいます! お昼はそこていただきます。

つづく…

この記事は連載です!

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