まつだい雪国農耕文化村センター「農舞台」へ
脚が生えてる!?建築
おいしい妻有蕎麦を食べた後、拠点施設の1つであるまつだい雪国農耕文化村センター「農舞台」を訪れます。田んぼの真ん中に脚が生えたような、不思議な建物がそれです。
カーサ・ブルータスでよく取り上げられていて、初めて自分の目で見られたことに感動しました。
建築はオランダの建築グループMVRDVによるもので、この建物のすぐそばには、ほくほく線の松代駅があり、実は駅前という立地です。
どんな場所にこんなユニークな建物があるのだろうと思っていたので、駅が近くにあることには驚きました。
まず中に入ってレストランを予約
館内にはたくさんのアートが展示されており、空間自体がアート作品となっているレストラン「越後まつだい里山食堂」もあります。
ビュッフェスタイルで地元の食材を楽しめるお店です。事前にウェブから予約もできるのですが、出遅れて既に満席だったため、店で順番待ちリストに名前を入れてもらいました。
電話番号を伝えると、順番が来たら知らせてくれる仕組みです。
待ち時間を使って近くのアート鑑賞
農舞台の中にある作品
順番待ちの間、館内のアートを鑑賞します。
館内にはイリヤ&エミリア・カバコフの作品が多くあり、「プロジェクト宮殿-天井に天国を-」という作品ではベッドルームの天井に棚が設けられ、動物の置物が飾られています。
こんな部屋に住んだら、落ち着いた気持ちになれそうです(笑)
農舞台の周りにもたくさんの作品が展示されています。建物のピロティー下には雪国を思わせるかわいいベンチが並びます。校外学習に来た子どもたちが座っていました。
この地方でよく見られるかまぼこ型の倉庫が大きさを変えて7つ並べた作品「かまぼこアートセンター」が展示されています。
元々は北越急行・北北線の工事に使われた「コルゲート管」を再利用したものだそうで、かわいらしいアートです。
農舞台のすぐ外にある作品
こちらの可愛いカエルのオブジェは、草刈りで出た草を堆肥にするための道具です。
ほかにも自然の中にのびのびとしたアートが点在しています。
少し高い丘の上には、一目でわかる草間彌生の作品だと分かる「花咲ける妻有」があります。地面から大きな花が力強く生えているようで、ものすごいパワーを感じる作品です。
自転車の作品も展示されていましたが、乗ることはできませんでした。
そんなふうに作品を楽しんでいると、電話がかかってきたのでレストランへ戻ります。
越後まつだい里山食堂でランチ
レストラン内は明るくとても良い雰囲気でしたが、この日は暑く、ガラス越しに外の熱が入ってきて、汗をかきながら食事を楽しみました(笑)
料理は野菜をふんだんに使ったおかずが多く、つい食べ過ぎてしまいましたが、ほとんど野菜なので許される気がしますw
トイレは絶対に行ってほしい
そうそう、農舞台のトイレは絶対に行っておいたほうが良いスポットです(笑)
里山に展開されるアートたち
スケールの大きなアートが沢山
農舞台の近くの山にもたくさんのアートが点在しています。歩いて回ることも可能ですが、この日は暑かったので車で向かいました。
色鉛筆がたくさんぶら下がった「リバース・シティ」は、色鉛筆とそれぞれに各国の名前が書かれています。
こちらの「○△□の塔と赤とんぼ」は山の下からもよく見えるランドマーク的な作品です。
まだまだ作品は続きます。これでも全てでは全くなくごく一部のが驚きです。一つ一つは紹介しきれないので、写真を載せておきます。
頂上にある松代城跡
山の上には「松代城」という城があります。ここを目指しますが、車では行けないため、途中の駐車場に車を停めて歩きます。この日は暑く、なかなか厳しい登山でした。
ここは元々お城があった場所ですが、現在の天守閣は展望台として建てられたもので、ただの建物です(笑)
中にはアートが展示されており、その規模はなかなかです。1階は「憧れの眺望」という不思議な空間が広がり、
2階には「樂聚第」と名付けられた黄金の茶室があります。この部屋はエアコンが効いていて、しばらく涼むことができ助かりました。
3階は「脱皮する時」と名付けられ、景色を楽しむ空間になっています。こちらも茶室だそうです。
城を見終えて満足したので、次の場所へ向かいます。
ドクターズ・ハウス
実際に街の病院として使われていた建物
この日、最後に訪れたのは「ドクターズ・ハウス」です。こちらはかつて町で唯一の病院として使われていた建物で、病院は代々100年以上続いていたそうです。
雪深い地域で、冬の間は町外に出るのが困難なため、この病院があったことで多くの人が助けられた場所です。
作品は韓国のイ・ブルによるもので、病院で使われていたものなどが作品の一部となり、ここに病院があったことを記憶に留めています。見応えのある作品で、訪れて良かったです。
本日の宿を目指して
一通りこの日の予定が終わりました!
つづく…
コメント