大地の芸術祭を巡る旅のスタート
清津峡渓谷トンネルから
大地の芸術祭を巡る旅をスタートします。こちらがパスポートです。公式のホルダーに入れました。
最初に訪れたのは清津峡渓谷トンネルです。清津峡渓谷トンネルは大人気の場所で、休日は完全予約制になっています。
この日は平日だったので少しは空いているかと思いましたが、一番近い駐車場はほぼ満車で、運良く停められたという感じでした。
駐車場から少し歩くとトンネルがあります。
こちらのトンネルは炭鉱の跡などではなく、もともと観光用に作られたものです。
清津峡自体は、日本三大峡谷の一つで、もともと有名な観光スポットでしたが、1988年に落石事故が起こり、死者が出たことで整備が行われ、このトンネルが作られた経緯があります。
Tunnel of Light
その後、減り続けていた観光客を呼び戻すため、トンネル全体がアート作品として演出されることになり、誕生したのが「Tunnel of Light」です。
作品は中国の世界的な建築家マ・ヤンソンによって手がけられました。
トンネル内部は場所によって異なる色で表現され、緑や赤などの非日常的な世界が広がります。
途中には垂直位置にトンネルがいくつかあり、それぞれに作品が置かれています。そこから峡谷の景色を眺められます。
こちらの銀色の箱のようなものも作品の一つで、中はなんとトイレになっています。
トイレの中から外の景色が見られるのですが、外から中は見えない仕組みになっています。
さらに奥に進むと「しずく」という作品もあり、こちらも美しかったです。
そして、一番奥に進むと、一番有名な作品「ライトケーブ(光の洞窟)」があります。
水盤に峡谷の風景が映り込む素晴らしい作品で、撮影スポットとしても大人気です。そのため、人がいない瞬間を狙って撮るのはなかなか難しいです。
人がなかなかいなくならなかったので、最終的には加工で人を消しました(笑)
水盤の周囲は浅く靴のまま入れますが、靴を脱いで素足で水の冷たさを感じるとさらに楽しいので、ぜひ脱げる靴とタオルを準備すると良いと思います。
足湯もお忘れなく!
トンネルを出て駐車場に戻る途中に黒い建物があり、1階は売店やカフェになっています。
この建物の上には「ペリスコープ(潜望鏡)」という作品があり、足湯も併設されています。
先ほどのライトケーブで冷えた足をここで温め直すことができるので、ぜひ立ち寄ってみてください。
中里エリアを巡る
磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館[SoKo]
清津峡トンネルの次は「磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館[SoKo]」を訪問しました。
こちらは小学校を改装して作られた美術館で、大地の芸術祭らしい自然をテーマにした展示が多くあります。
例えば「海流資源図・ダイマキシオンマップ」は地球の海流を表しており、各地域の気候が海流と関連していることを示しています。
体育館には大型の展示があり、江戸時代の「秋山記行」という秋山郷(新潟県津南地域)を歩いた記録を絵や図で表現した作品もあります。
体育館の外にはプールが残されていましたが、使用されずそのままの状態でした。
帰り際に展示スタッフの方に、近所でおすすめの作品について教えてもらいました。
カクラ・クルクル・アット・ツマリ
おすすめの展示として案内してもらったのが「カクラ・クルクル・アット・ツマリ」です。
写真では伝わりにくいのが残念ですが、田んぼのあぜ道に並べられた風車が風に吹かれると、素敵な音色が響きます。
この風車はインドネシアのバリで鳥避けに使われるものがモチーフになっており、猫やネズミなどのコミカルなデザインが施されています。
手とは美しいもの
さらに、その先にはもう一つ展示があり、それが「手とは美しいもの」です。
駐車場から見えなかったので林の中を進むと……
ペットボトルで作られた風車の作品があり、これはキャンプ場に訪れた人や子供たちが作ったものだそうです。
たくさんの失われた窓のために
このエリアで最後に見た作品は「たくさんの失われた窓のために」です。
芸術祭の中でも有名な作品で、見たことがある人もいるかもしれません。風に吹かれる白い布が美しく、想像以上の大きさに圧倒されました。
右の階段を上がって眺めると、その景色がさらに際立ちます。
次は十日町エリアへ!
まず蕎麦を食べに行くぞ
この後は十日町エリアへ移動し、そばのお店でお昼ご飯をいただきます。
つづく…
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