@fukuhomu です。6月某日、那須のホテルに1泊2日で旅行してきた時に“隈研吾”建築である石の美術館と那須歴史探訪館に行った話を書いたブログ記事です。
まずは那須塩原駅へ!
東京駅から新幹線ですぐ
初めての那須塩原駅。東京駅からあっという間に着いて、早い早い。こんな近いとこにあったんですね。
駅前の色々な商業施設の看板が、茶色い…。京都じゃないけど、御用邸のある街のプライドなのでしょうか。
那須塩原駅まではあっという間でしたが目的地はちょっと山奥。レンタカーで出発です。
最初の目的地、石の美術館
まず最初にレンタカーで目指したのは「石の美術館」です。
http://www.stone-plaza.com/芦野という昔の宿場町に広がる街で、こんな所に突然街がある!?という感じでした。そこに現れたのがこの「石の美術館」。
石で出来た蔵「石蔵」を隈研吾氏が再び石を使って再生して整備された美術館です。美術館として開業出来たのは2001年だそうです。
石と水に囲まれた不思議なオアシス
街の中に突然広がる水庭と石の不思議な世界観がすごいです。建物と建物の間に一切屋根がないのも野心的な感じで(笑)
外から見るとわからないですが、中に入ると石がところどころ薄くなっていて太陽光を自然の照明として採光出来るというこれまた驚きの仕組みです。
奥には茶室もありまして、自由に中に入ることができます。壁が石造なのは良し、なんですが、無数の謎の石の柱が畳を囲んでいて、しかも触るのは禁止です。
何故かって、この石の柱たち結構脆くて折れかかってたりするんです…。不意にぶつかって折ったりしたら最悪なんでさっさと外に出ましたとさw
展示スペースも結構広々としていて、面白かったですが、こちらのお部屋…
床の半分弱が水で満たされているわ、光が入ってくる採光部はガラスで塞がれてないやらで、なかなかチャレンジングなギャラリー部屋です。かなり自由に作られた感じですね。
展示室には隈研吾氏のインタビュービデオも流れてたのですが、約20年前、とても若い!!!!!
見どころの1つかと思われます。笑
那須歴史探訪館へ
和風とモダンの融合?
お次は石の美術館からすぐ近くの「那須歴史探訪館」へと向かいます。少し坂を登ったところにある、和風なのかモダンなのか、不思議な建物があります。
土蔵は入れませんでした。本物を使っているようです。
立派な門があるのですが、こちらは「芦野氏陣屋裏門」を再現したそうで、門の壁には薄い和紙が貼られた自動ドアがついていてそこから中に入ります。
自動ドアの向こうは、また和紙が貼ってある薄暗い部屋になっていてそこから室内へと向かいます。
室内は地元特産の素材を組み合わせた不思議な空間です。床は芦野石、和紙は烏山和紙…。写真に撮っていないのですがパーティションは藤の木のツルを使ったり、椅子には木の繊維をセメントで押し固めた木毛セメント板を使ったりとこだわりが満載です。(情報源は配布されている紙より)
和紙をはじめとして、メンテナンスが大変そうだなあという余計な心配(笑)
「透明の土の壁」ということで藁と糊を混ぜてアルミメッシュに塗った「藁左官」だそうです。
那須歴史博物館は2000年5月竣工、石の美術館は2000年秋に竣工(計画自体は1994年からスタートで6年がかりらしいですが!)にということで同時進行で2つの隈研吾建築のプロジェクトがこの那須の地(しかもとても近所!!!)で進んでいたということになります。
地域特産の素材と歴史を重要視したことは共通していますが、見た目も作風も全く違うこの2つの建築、時期的には双子の建築ですね。
更にこの2つの建築に加えて、同時期にもう1つ栃木県那須郡で竣工した隈研吾建築がありまして、それが「那珂川町馬頭広重美術館」です。
どうして同時期に3つも近隣でプロジェクトが進められたのかは分りませんが、本を読んだら分かるのでしょうか。読んでみようかな…。
おまけ:お昼ごはん
芦野温泉にある広いレストラン「レストラントリニティ」へ
お昼ご飯は再び車に乗って「レストラントリニティ」というお店へと行きました。
何か妙に広いレストラン、観光もそんなに無いところで、この広い建物……一体何!?と思ったら、どうやらサービス付きの高齢者住宅の中のレストランの模様。
なので室内は普通のレストランでは考えられない広さでした(笑)
野菜のカレーをいただきました。ガラムマサラ別添えです。笑
そしてピッツァはシェア。蜂蜜たっぷりです。
ごちそうさまでした。
この後はホテルに向かいます。つづく。
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