広島の2つの現代建築~広島市西消防署と国立広島原爆死没者追悼平和祈念館に行った話

この記事は…

実体験であることを保証します!

約 5 分で読めます。( 2302 文字)

はじめに

@fukuhomu です。
広島への旅行で2つの現代建築(広島市西消防署と国立広島原爆死没者追悼平和祈念館)に行ったのでブログ記事に書きます。

目次

広島旅行で出会った2つの建築。1つ目は消防署。

街に溶け込み、市民に開かれた消防署

とある夏の暑い日に広島旅行をしてきました。その力で出会った2つの建築の話です。1つ目は広島市西消防署です。

まず最初にホテルに荷物を預けてからタクシーでこの消防署へ向かったのですが、運転手さんに何度も確認されました(笑)「消防署? 本当に消防署で良いんですよね…?」

そうです、消防署で良いんです! 広島旅行の最初の目的地が、お好み焼きでもなく原爆ドームでもなく宮島でもなく…消防署の人はかなりのレアかもしれませんが、ずっと行きたかった場所です。

そんな広島市西消防署はこちらです。街路樹の向こうにあります。

街路樹の隙間からのぞくと、ルーバーが特徴的なお洒落な建築が目に入ります。ルーバーの向こうはガラス張りで、うっすら中が見えますね。

この「中が見える」こそが最大の特徴で、消防署のことをもっと市民に知ってもらおう・身近に感じてもらおうというコンセプトなのだとか。山本理顕先生の作品です。(このブログでは2回目の登場です!1回目はこちら

パット見消防署に見えないですよね。うっすら見える赤色もなんだかコルビュジエの建築みたいでお洒落だし。

消防署内を探検してみよう

時間が合えば中に入れてもらえます。さすが、市民に開かれた消防署です。

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【公式】広島の観光・旅行情報サイト Dive! Hiroshima 広島周辺地域の魅力的な観光・旅行情報をお届けする公式サイト。広島の2つの世界遺産・嚴島神社、原爆ドームをはじめ、魅力ある観光・旅行スポットの数々、広島和牛、牡蠣...

もちろん時間を狙って見学に行きました! 入口で消防士さんに見学したい旨を言うと名簿に名前を書いて、来訪者証みたいなのを首からさけていざ、建築探検!

あのルーバーの内側は実は通路になっていて、消防署の中を見学することが出来ます。途中にはこんな展示スペースがあったり。

消防士さんたちの訓練施設まで中にあります。運が良ければ訓練中のところが見られるのかなー!?

事務室もご覧の通りガラス張り。晴れた日は陽の光が沢山降り注いで気持ち良い空間です。

建物の全体感はこんな感じです。ガラス張りの感じがよくわかります。

市民の生活を守ってくれる消防署。建築のおかげでその存在がもっと身近に感じられる。素敵な訪問でした。

もう1つは祈りの空間

それは広島平和記念公園に

もう1つの建築は、原爆ドームがある広島平和記念公園から。

広島平和記念公園は日本でもっとも偉大な建築家、丹下健三氏によるものです。 一番有名なのはおそらく展示施設がある広島平和記念資料館(写真奥)だと思いますが…

ご紹介するのはそちらではありません(もちろん行きましたが!) 。 ご紹介するのはこちら、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館です。施設名が長い!

こちらの施設は犠牲となった方々の名前などが残されています。以下、公式サイトより。

国立原爆死没者追悼平和祈念館は、国として、原子爆弾死没者の尊い犠牲を銘記し、追悼の意を表すとともに、永遠の平和を祈念するため、被爆地である広島と長崎に設けられた施設です。

https://www.hiro-tsuitokinenkan.go.jp/about/index.html

こちらの建築も、平和記念公園を手掛けた丹下健三先生のものです。完成は2002年なので、かなり後にできた施設となります。2005年に亡くなられた丹下先生としてはかなり晩年の作品となりますね。

建物のほとんどは地下にあり、公園の中でもあまり存在感がなく、ひっそりとしています。(気づかない人もいるかも?)

建物の外から見られるこのオブジェ、原爆が投下された時刻である8時15分を表しています。「時計」はこの施設のキーポイントの1つです。

それではその中へ

建物の入口は地下一階ですので、階段かスロープで下がります。スロープのほうのこの仰々しい壁・・・最高ですね(笑)

入口に向かって水が流れおちます。水は見た目が美しいだけでなく、このように使われると水の音がかなり効果的な演出になりますね。水はこの施設の2つ目のキーポイントです。

施設のメインは「平和祈念・死没者追悼空間」という部屋ですが、そこに行くまでは反時計回りのスロープでさらに下の階へと降りていきます。時間を巻き戻すという意味を持たせたそうです。2度目の時計モチーフの登場ですね。

そしてここが、“時間を遡るスロープ”を降りて到着する空間 「平和祈念・死没者追悼空間」 です。壁には原爆直後の広島の風景、そして中央には先ほど外で見た8:15を表すオブジェがここにもあります。

そう、ここは原爆が投下された1945年8月6日の8:15なのです。

オブジェからは水が出ていますが、「水を求めて亡くなった原爆死没者を追悼するため」に水を捧げているとのことです。静かな空間に水の音が響きます。また、広島のこの風景は1945年末までの原爆による死没者数(約14万人)と同数のタイルで作られているそうです。(いずれも出典

上手に表現できなくて申し訳ないですが、建築によるストーリーの展開に大変驚かされました。広島平和記念公園を訪れた際には、ぜひこちらの国立原爆死没者追悼平和祈念館にも入ってみてください。入場は無料です。

原爆ドーム

おまけ:幻の3つ目

あんまり探検できなかったのでご紹介することはできないのですが、アストラムラインの新白島駅がめちゃんこカッコよかったので、記録しておきます。

写真撮れなかったけど入口からかっこよかったんです。ググってみてね。次はじっくり見たいなあ。。。

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