【ローマ】ボルゲーゼ美術館|パオリーナ像と天井画、館内装飾まで見どころ満載

この記事は…

実体験であることを保証します!

連載「10日間で巡るイタリア〜ヴェネツィア・フィレンツェ・ローマ」の記事です。(53/53)

約 3 分で読めます。( 1240 文字)

はじめに

fukuhomu
ローマにある人気美術館、ボルゲーゼ美術館を訪問しました。カノーヴァによるパオリーナ像や、だまし絵の天井画、細部まで作り込まれた館内装飾など、見どころが詰まった美術館です。
  
もともとボルゲーゼ家の別荘として建てられているため、作品だけでなく空間そのものを楽しめるのも大きな魅力。本記事では、実際に訪れて感じた見どころを紹介します。
目次

存在するもの全てが美しい館

ナポレオンの妹をモデルにした彫刻

ボルゲーゼ美術館は、一般的な美術館とは異なり、この館の所有者であったボルゲーゼ家の存在が色濃く反映されています。ボルゲーゼ家の当主カミッロ・ボルゲーゼは、ナポレオンの妹であるパオリーナと結婚しました。当時ローマはフランスの支配下にあり、この結婚はナポレオンとローマの名門貴族ボルゲーゼ家を結びつける、典型的な政略結婚でした。

そのパオリーナをモデルにした彫刻が「勝利のヴィーナスとしてのパオリーナ・ボルゲーゼ」です。

勝利のヴィーナスとしてのパオリーナ・ボルゲーゼ
《勝利のヴィーナスとしてのパオリーナ・ボルゲーゼ(Paolina Borghese come Venere Vincitrice)》
1805–1808年 アントニオ・カノーヴァ

この作品を制作させたのは、夫であるカミッロ・ボルゲーゼでした。本当に美しい彫刻ではありますが、妻を半裸のヴィーナスとして表現させるあたり、さすが貴族の趣味といったところで、なかなか理解が追いつきません。

ヴィーナスの姿に目を奪われがちですが、横たわるマットの質感にも注目です。シワの表現があまりにも精緻で、まるで本物の布のように見えてしまいます…。

部屋の端に置いてあるテーブル

ふと部屋の隅に目をやると、ひときわ目を引く美しいテーブルが置かれていました。この館は、目に入るもののほとんどすべてが芸術品で構成されています。

グリフィンのテーブル

このテーブルも例外ではなく、支柱はグリフィンの姿をしています。重厚で圧倒的な存在感があり、空間の中でも強く印象に残る一品です。

そして彫刻と絵画だけじゃない!

吸い込まれそうなマリアーノ・ロッシの天井画

たくさんの素晴らしい彫刻や絵画を楽しめるボルゲーゼ美術館ですが、天井画にも驚かされます。大広間は、トロンプルイユ(だまし絵)技法を用いたマリアーノ・ロッシによる巨大な天井画に包まれています。

マリアーノ・ロッシの天井画
大広間の天井画。マリアーノ・ロッシの作品

35mmのレンズでは収まりきらなかったため、ここはiPhoneで撮影しました…。(こういう時、やはり24mmくらいのレンズが欲しくなるんだよなあ。でもメインは35mmを使いたいし、レンズを持ち歩きたくないというジレンマ)

描かれているのは、ローマの起源と繁栄です。

マリアーノ・ロッシの天井画に描かれた女神

ただし、現実の光景をそのまま描いているわけではありません。「ローマの起源と繁栄」というテーマを、女神などの姿を通して象徴的に表現しています。

エアコンの隠し方も秀逸

ここからは番外編です。館内には一流の芸術品が並ぶボルゲーゼ美術館ですが、どうしても設置せざるを得ない現代の工業製品があります。それがエアコンです。

非常に暑いローマの夏、エアコンなしではせっかくの作品鑑賞も快適に楽しめません。そこで、美術館の雰囲気を壊さないよう、室内の装飾に合わせて巧みに隠されています。

館に溶け込むようにデザインされたエアコン

それぞれの部屋の壁の模様に溶け込むようにデザインされており、その工夫は見事です。

館に溶け込むようにデザインされたエアコン

鑑賞の合間に、そんなエアコンの存在を探してみるのも面白いかもしれません。

館に溶け込むようにデザインされたエアコン
fukuhomu
この後はボルゲーゼ公園を歩きます!

つづく…

10日間で巡るイタリア〜ヴェネツィア・フィレンツェ・ローマ

【ローマ】ボルゲーゼ美術館|カラヴァッジョとラファエロ、名画とモザイクを巡る
最後まで読んでくれてありがとう✨
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