【フィレンツェ】サン・ジョバンニ洗礼堂とジョットの鐘楼|予約必至の名所を巡る

この記事は…

実体験であることを保証します!

連載「10日間で巡るイタリア〜ヴェネツィア・フィレンツェ・ローマ」の記事です。(32/32)

約 6 分で読めます。( 2711 文字)

はじめに

fukuhomu
フィレンツェ旅行3日目は朝から「サン・ジョバンニ洗礼堂」からスタート。かつてフィレンツェ市民は全員ここで洗礼を受けていたというフィレンツェ最重要拠点です。その後はすぐ隣のジョットの鐘楼へ行きます!
目次

フィレンツェ旅行で絶対立ち寄る場所

密集しすぎ!? ドゥオーモの目の前にある洗礼堂

ホテルで朝食を食べ、朝イチで向かうのは「サン・ジョヴァンニ洗礼堂(Battistero di San Giovanni)」です。

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂とサン・ジョヴァンニ洗礼堂

洗礼堂の目の前には、通称ドゥオーモの「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」があり、そのすぐ隣には「ジョットの鐘楼」が建っています。

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂とサン・ジョヴァンニ洗礼堂
サン・ジョヴァンニ洗礼堂を黄色点線で囲んでいる
黄色点線で囲っているのが洗礼堂

フィレンツェに旅行に来たからには、絶対に1度は訪れるであろう名所が、一箇所に集まっている区画です。

TIKIKITI AI
思っていたよりずっと狭い場所ピヨ

1000年を超える歴史

この3つは、今ではセットで存在しているように感じてしまいますが、実際には長い年月をかけて現在の姿になりました。最も歴史が古いのは洗礼堂で、その起源は4~5世紀に遡るとされています。

洗礼堂が現在の形になったのは12~14世紀ごろで、ドゥオーモの建設が始まったのも同じ時代の1296年です。隣の鐘楼の建設が始まったのは1334年、そしてドゥオーモのドームが完成するのは1436年になります。

ドゥオーモだけを見ても、途中に空白の期間を挟みながら、工期は実に140年にも及びました。さらに洗礼堂の地下には、1~3世紀ごろのローマ時代の建物跡が残っていることがわかっています。この一角には、1000年を超える歴史が幾層にも重なっているというわけです。

ミケランジェロもびっくり天国の門

洗礼堂の建物の中で最も重要な部分が、この金色に輝く「東扉」です。

サン・ジョヴァンニ洗礼堂の東門

ミケランジェロが完成当初にこの扉を目にし、放ったと伝えられる言葉に由来して、通称「天国の門」と呼ばれています。

ただし、現在ここに取り付けられているのは非常に精巧なレプリカで、本物はすぐ近くのドゥオーモ付属美術館に展示されています。扉に彫られているのは旧約聖書の物語で、この旅行記の中でも何度か触れてきた、ゴリアテを倒すダヴィデの物語もその中に含まれています。

フィレンツェ最重要拠点「サン・ジョバンニ洗礼堂」へ

洗礼堂の中へ…

洗礼堂に入場するには予約が必要です。洗礼堂は、生まれたばかりの赤子をキリスト教の信者として迎え入れ、教会コミュニティの一員とするための洗礼の儀式を行う場所です。かつては、フィレンツェの市民全員がここで洗礼を受けていました。

現在、洗礼堂の内部では大規模な修復工事が行われており、大きな足場が組まれています。

サン・ジョヴァンニ洗礼堂の内部

装飾は全体的に金色を基調とした、ビザンティン様式のモザイク画で彩られています。

ドームの内側の「最後の審判」は養生幕に

ドームの内側には本来「最後の審判」をテーマにしたモザイク画が描かれていますが、修復中のため、現在は養生幕にその図像が再現されていました。

サン・ジョヴァンニ洗礼堂の養生幕に描かれた最後の審判
しれっと養生幕に書かれたRESTAURO DELLA VOLTAは天井修復中という意味

円の中心に描かれているのが全能者キリストです。拡大して見ると分かるのですが、全能者キリストの左手側下の部分には地獄が描かれており、そこにはおどろおどろしいうねうねとした表現が見て取れます。

子羊や洗礼盤

こちらの天井は修復工事が行われておらず、現物をそのまま見ることができました。巨大な円を、4人の人間の柱が支えるような構図になっています。

サン・ジョヴァンニ洗礼堂のアニュス・デイ

その円の中央に描かれているのは……なんと動物!? しかし、これはただの動物ではなく「子羊」で、イエス・キリストを象徴する存在です。

この子羊は「アニュス・デイ(Agnus Dei)」と呼ばれ、日本語では「神の子羊」と訳されます。中心に描かれているのが単なる動物ではなく、イエスそのものであると分かると、この絵全体の構造が一気に見えてきます。

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「アニュス・デイ(Agnus Dei)」はイタリア語ではなくラテン語ピヨ

子羊の外側の円に配置されているのは、旧約聖書に登場する預言者たちです。そして右側の玉座に座っているのが聖母マリアと幼子イエス、左側の玉座に座っているのが、フィレンツェの守護聖人である洗礼者ヨハネ(=聖ヨハネ/サン・ジョバンニ/San Giovanni)です。

2階部分は回廊になっており、アーチ型の開口部が目を引きます。アーチが連続する様子からは、イスラム建築の影響も感じられますね。

サン・ジョヴァンニ洗礼堂の2階回廊を下から見上げたところ

アーチの上には太陽のような記号がずらりと並んでいて、記号好きには堪らない!

こちらの井戸のように見えるものは「洗礼盤」で、洗礼堂の本来の目的である洗礼を行うための祭壇です。

サン・ジョヴァンニ洗礼堂の洗礼盤

多くの人が洗礼と聞いてイメージする、頭に水を注ぐ儀式は、まさにこの場所で行われていました。

ジョットの鐘楼へ

息切れしながらさあ上へ!

サン・ジョバンニ洗礼堂を見学した後は、すぐ近くの「ジョットの鐘楼(Campanile di Giotto)」へ向かいます。こちらも予約は必至です。

予約時刻より少し前でも入れてくれるかなぁ?と期待しましたが、敢えなく撃沈しました(笑)

塔の高さは84.7メートルあります。普通のビルに置き換えると、おおよそ20階建前後の高さになります。

ジョットの鐘楼

現在は観光用として登ることができますが、もともとは時報などの鐘を鳴らすための塔でした。建設が始まったのは1334年で、完成したのは約50年後の1387年です。当然ながらエレベーターはなく、頂上まで414段の階段を登ることになります。

それでは時間になったので、意を決して塔の中へ…。階段は行き違いができないほど狭い!

ジョットの鐘楼の階段

そりゃまあ従業員用通路のようなもので、観光用施設として作られていないのですから当たり前ではありますが。譲り合いの精神で登りましょう!

頂上に行くまでに、3つの踊り場となるスペースがあります。ここから眺めるドームも大迫力で、

ジョットの鐘楼を登る途中に見たドゥオーモ

街全体が赤茶色で統一されていることがよく分かります。

ジョットの鐘楼から見た景色

階段はそこそこハードなので、途中にこのような休憩スペースがあるのは本当に助かります。

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そして夏はまじで暑い!!!
ジョットの鐘楼の踊り場的なところにある鐘

飲み物は売っていないため、水は持参するのをお忘れなく。

最上部からの景色

何度か休憩を挟みながら階段を登り、いよいよ終わりが見えてくると……

ジョットの鐘楼の最後の階段

ここが最上部のスペースです。暑さに耐えながら、皆さんここで休憩しています。

ジョットの鐘楼の頂上のスペース

外に出ると、この景色。

ジョットの鐘楼の頂上から見たドゥオーモ

網があるのでカメラが小さいiPhoneからも撮影

ジョットの鐘楼の頂上から見たドゥオーモ

ドームにも登ることはできるのですが、そちらのチケットは早い段階で売り切れてしまっていました。そのため今回は鐘楼のチケットを選ぶしかなかったのですが、ドームに登ったらドームが見えないじゃんね??(笑)

ということで、個人的にはドームが見える鐘楼側で正解でした。登るのがかなり大変なので、両方登るのはやめておいたほうが良さそうです。

ということで、「サン・ジョバンニ洗礼堂」と「ジョットの鐘楼」の見学は終了です。フィレンツェに来たら外せない、街の長い歴史を肌で感じられる素晴らしい場所でした。

フィレンツェの街並みに溶け込むドゥオーモ・洗礼堂・ジョットの鐘楼
fukuhomu
この後はメディチ家礼拝堂へ行きます!

つづく…

10日間で巡るイタリア〜ヴェネツィア・フィレンツェ・ローマ

【フィレンツェ】チブレオ・トラットリア(Cibrèo Trattoria)で味わうトスカーナ料理
最後まで読んでくれてありがとう✨
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