とある夏の日に熊本で建築を巡って散歩した話。

この記事は…

実体験であることを保証します!

約 4 分で読めます。( 1878 文字)

はじめに

@fukuhomu です。
友人の結婚式に招かれて、熊本に行く機会がありました。せっかくだったらということで、後ろの日程に余裕をもって熊本をちょこっと建築巡りしてきました。そんなブログ記事です。

目次

とある夏の日、熊本にて建築を巡る

熊本イチの百貨店、鶴屋へ

百貨店が元気な街は良い街、っていうことで熊本は良い街です。何故ならこの鶴屋がありますから。

向かいから見た鶴屋の本館。とにかく横に長い。アーケードが立派。ところどころに入った黄色のアクセントが良いよね。…など色々なコメントが出てきますが、目にした瞬間から気になって仕方がないのが、エスカレーター!

これですよこれ。一体何なんですかこれ。カッコいいな!

もちろん行くしかないですよね。ということで乗ってみるエスカレーター。なんだか怪しい銀色の棒と不思議な照明、そして向こう側に街の景色が見える。

ウィキペディアを見てみたら、これ、ルックインエスカレーターっていう名前までついていて昭和48年に日本の百貨店として初めて取り入れられたのだそう…。

1973年(昭和48年) – 大幅改築工事完成、日本の百貨店としては初のルックインエスカレーターが登場。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B6%B4%E5%B1%8B%E7%99%BE%E8%B2%A8%E5%BA%97

熊本旅行の計画ではこのルックインエスカレーターさんはノーマーク。街を歩いていて、いきなりこんな楽しいエスカレーターに出会っちゃうなんて散歩は楽しいですね。

これからも残っていくことを願います。

熊本城は復旧の途中

熊本のシンボル、熊本城は皆さんがご存じの通り、地震による崩壊から復旧工事の真っただ中です。熊本市役所本庁舎の14階は展望フロアになっていて、熊本城を眺めることが出来ます。

化粧室以外のピクトグラムのテイストがちょっとリアルな熊本市役所本庁舎です。1981年竣工なのでそろそろ建て替え時期でしょうか…。

そして、間近で見る復旧工事の迫力はなかなかですね。昔の時代の人が見たらびっくりするんじゃなかろうかw

石垣も結構崩れていて、被害の大きさを思い知りました。

なお、天守閣は昭和に復元されたものですが、こちらの宇都櫓(うとやぐら)は江戸時代からの建物が現存しているものです。

石垣は結構崩れちゃったけど、こちらの建物自体は震災で大きな被害は無かったようなので本当によかったですね。

熊本城二の丸公園の中にある熊本県立美術館本館へ

木々の中にひっそりと佇む

さて、次に目指す建築はこちら「熊本県立美術館本館」です。どこにあるんだろう無いな~と思ったら突然見つかる、ひっそりとした佇まいです。

熊本県立美術館本館は、モダニズム建築の巨匠であるル・コルビュジエ氏日本近代建築の父と言われるアントニン・レーモンド氏の弟子であり、丹下健三氏の師匠でもある前川國男氏の作品です。建築が好きな人で知らない人はいないでしょう…。

中を探検しよう

ではさっそく中を探検です。中に入ると、見た目より広い空間が広がります。入口は2階相当で、地下が広がっているんですね。

こちらの美術館があるのはお城の公園の中ですので、(お城とのバランスのために)建物の高さを低く抑えるようにしたのかな~と勘繰ります。

天井のこの目の覚めるような青。最近塗りなおしたのかな?

このアクセントの色の使い方が、ル・コルビュジエのDNAを受け継いでるって感じで好きです。

こんな渡り廊下を見たらわくわくしちゃうよね。吊り下げているみたいですね。

回遊が楽しめる建築は大好物です。どんどん変わっていく景色を楽しむことで、まさに探検気分。

コンクリートの柱は、型を取った木材の模様が移っていて、コンクリートなのになんだか優しい感じがします。

熊本市街地から歩いて行ったら中々遠かったのですが、歴史を感じる素敵な空間で、行ってみてよかったと感じる建築でした。

最後に市民会館シアーズホーム夢ホール

街へ戻る途中で発見

熊本城から市街地に戻るところで見つけたこちらのホール。ちょっと変わった形でなかなかかっこいい。こちらは市民会館シアーズホーム夢ホールという名前が付いたホールとのこと。手掛けたのは佐藤武夫氏。 (有名なのは早稲田大学の大熊講堂)

ぞくぞくしちゃうカッコよさの階段!!

残念ながらホールなので中には入ることが出来ませんでしたが、周りをうろうろして外から堪能させていただきました(笑)

というわけで、熊本の建築散歩はおしまいです。まだまだ行けてないところも沢山あるので、見どころ沢山ですね、熊本。

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