初めまして。TIKIKITIライターの乙くんです。
今回お声がけを頂きまして、このブログに僕の旅行記を寄稿することになりました。とはいってもここ最近はなかなか旅に出たくとも難しい生活なので、記念すべき初投稿が5年前のものという内容になってしまうことをお許しください(笑)。
このときの旅行記はブログやSNSなどのどこにも書いたことがないので、TIKIKITIでの掲載が初だと思います。多分。個人で書いているブログには(一応)海外ディズニーパークの記事や写真を載せていたりしますので、ご興味ある方はぜひ。
さて、この【青空を歩こう】シリーズでは、僕が旅した国で強く印象に残っている国、スペインの旅行記(というか写真)を掲載していきます。
今回この記事では、アランダ・デ・ドゥエロという街の風景をご紹介したいと思います!
どこだよ、それ!?
アランダの街はここだ!
アランダ・デ・ドゥエロ(Aranda de Duero)という都市名を聞いて、「あぁ、あそこね!」ってピンと来る方ってまぁあまりいないと思います。この街はスペインの首都マドリードから北に150kmほど行ったところにある人口3万人ほどの小さな街です。
街の中心部にはドゥエロ河が流れています。この辺りの地域はRibera Del Dueroと呼ばれています。
小さな街だけど・・・?
こんなざっくりした説明でもピン!と来た人はもしかしたら美食家? そう、この地域は実はとあるモノでとても有名な地域なのです。
中世から続くワインの貯蔵庫が!
高級ワインが生まれる街
Ribera Del Dueroというのはワインの原産地を示す呼称の一つです。
この地域で作られるワインはスペイン国内でもかなり高品質だそうで、日本国内でもよく知られるリオハと並んでスペインを代表するワインの生産地となっています。
僕はこの旅で、リオハのログローニョという街も訪れたので、またそのうち記事にしたいと思います。
地上は地味、地下は迷路
で、この街。人口3万人ちょっとというかなり静かな街でして、とても街中は地味なのです。
地味すぎてどこにカメラ向けていいのかわからないレベルなので、写真も必然的に地味になります。
しかし侮ってはいけない、この街は地下に中世から続くという広大なワイン貯蔵庫が存在しているのです。
スペイン語では「ボデガ」”BODEGA”と呼ばれています。
この街の重要な観光資源でもあるため、ビジター向けに地下ワイナリーを紹介してくれるツアーもあったりするのですが、テイスティングが含まれるため金額もそこそこ高めで、当時学生だった僕は参加することが出来ず・・・。しかもスペイン語での説明のためまぁ理解はかなり難しそうでした。
ただこのとき嬉しいことに、泊まった宿の受付の方が、個人的にワイナリーを持っていてその中を見せてくれる人がいるとのことでご紹介頂き、地下ワイナリーを見に行くことだけは出来ました!
個人宅のワイナリーだから写真撮影ダメだよ!って言われてしまったので(そりゃそうか)、残念ながらまったく写真はないのですが、とにかく地下は迷路。映画でしか見たことないような岩肌の洞窟みたいな道が何本も枝分かれしており、その通路ごとに銘柄やブドウの品種、熟成度合いなどによってズラリとワインの樽が並んでおりました。奥が深い深い。
そしてとてつもなく寒かったのを覚えています。ワインは高温と湿度を嫌うため、低温・低湿を保たなければならないので、常に寒い中で熟成するときを待っているそうです。
そんな気温なので迷路のような地下室に入ったら一人では帰ってこられなくなる気しかしませんでした・・・。
お話を聴いてもスペイン語だったのでところどころしか掴めなかったのですが、どうやらこの街のワイナリーは中世から続いており、個人でワインを貯蔵している人もいれば、街が持っているワイナリーもあるそうで、その入り口は街中のいたるところに存在しているとのこと。
確かに街の中には開くのか開かないのか分からないドアがところどころに存在していたので、きっとそこが入り口なのでしょう。でもよく考えるとこんな住宅地の地下に巨大なワイナリーが迷路のように存在してるってスゴイ!!
地上を歩いてみよう
写真のない地下ワイナリーの話ばかりでも面白くありませんので、アランダの地上の街を歩いてみましょう。
スペインではどこの街に行っても必ずといっていいほど、Plaza Mayorという中央広場があります。ここのキューポラでは子供たちが躍って遊んでいました。
大体この広場が街のどこのエリアに行くにも便利な行動の中心地となっているので、ここから移動する場所を決めると動きやすかった印象です。ディズニーランドに例えるとキャッスル前のプラザのようなもんでしょうか。
観光案内所などはここのプラザにあるので、ワイナリーの見学ツアーなどはここで申し込めます。次回はぜひ・・・
広場の周りは比較的賑わっていて、カフェテリアや雑貨屋さんなどが集まっています。
コーヒーも場所によりますが大抵1ユーロで飲めます。
そしてスペインにはどの街にも立派なカテドラル(聖堂)がありました。こちらはサンタ・マリア・ラ・レアル聖堂。16世紀頃に建造されたものです。
入り口の上にはキリストの受難を表した彫刻があります。
神聖な場所なので中は撮影禁止でしたが、照明がほとんどついておらず、窓から入ってくる光だけで採光しているのか、かなり暗くて場所が場所なだけにとても怖かったです・・・。
こちらは中心部から外れたところにある闘牛場。
このときはシーズンじゃなかったので(?)、静まり返っていましたが、近いうちに開幕するよ、ってお知らせが近くに貼ってあったような。実際闘牛やってるときは盛り上がるんでしょうね。
こちらはそんなアランダの街で僕が泊まったホテル(というよりオスタル?)の廊下です。
夜は歩きたくないです。怖いです。
でもメインストリートに面しているのでアクセスはとても便利。部屋の窓が大きくて結構開放的だったので朝はとても気持ちよかったです。
街中に普通にクジャクが歩いていたりします。
で、どうやって行けるの!?
どう行くか、それが一番の問題・・・
マドリードから北へ150キロとは簡単に言いますが、実際には結構長い距離ですよね。普通に考えたら鉄道で移動するのが現実的でしょう。
実際、マドリードのターミナル駅からであれば2時間前後でアランダの鉄道駅に到着することはできるようです。
しかし!!
スペインの鉄道は「超」と付くほどいいかげんなダイヤで動いています。これで本当に生活している人がいるのかと疑うほど。マドリードの中心駅であるチャマルティン駅からアランダ方面へ向かうスペイン国鉄のRenfeに乗る予定でいて、1時間以上前に着いたけど乗り場が分からず。
駅員のおばちゃんに訊いたら、「あ!?あの電車はこの駅から出ないよ!アトーチャ駅へ行きな!!」って言われました。
予約した乗車券にチャマルティン発って書いてあるやん。。。って思いながらもアトーチャ駅へ。それでもやっぱり乗り場が分からないので駅員に訊いたら、「キミの乗車券にチャマルティン発って書いてあるじゃんwww」と笑い飛ばされました。
おばちゃんにアトーチャ駅を案内された旨を伝えたらさすがに調べてくれて、
「あぁ、何かチャマルティン駅から出ることは出るんだけど、電車じゃなくてバスが出ることになったね!ハハハッ!!」
笑ってんじゃねーテメーーー!!!って内心思いながらも得意の営業スマイルでお礼を言ってまたチャマルティン駅へ電車で移動・・・。10分ぐらいなんだけど時間も交通費も無駄にした感・・。
もう出発まで10分もない、って時になってやっと電光掲示板にバス乗り場の案内が出てました。それまで電車で出発する表示だったから驚き。結局バスで3~4時間かかりましたかね。電車に比べて長かったなぁ・・・。
スペインの長距離列車はターミナル駅からでも1日に1本しか出ていないなんてことも普通ですので(今回もそうだった)、時間にはかなり余裕を持って行くことを強く勧めます・・・。
マドリードのチャマルティン駅もアトーチャ駅もかなり広く、長距離列車に乗る際には荷物検査があったりするので電車の出発20分前には駅にいなければならないようです。
次回はブルゴスの街を歩いてみたいと思います!
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