fukuhomu明治時代を中心とした歴史的建築が数多く移築・保存されている広大な園内には、教会や劇場、郵便局など見どころがたくさん。中でも今回一番楽しみにしていたのが、フランク・ロイド・ライトが設計した「帝国ホテル中央玄関」です。
訪れたのはGW真っ只中。駐車場からすでに大混雑、さらに途中から雨まで降ってくるというなかなか大変な状況でしたが、気になった建物を中心に明治村を巡っていきます。
お昼ご飯を買って行こう
Hauʻoliでケイジャンチキン
犬山城を見学したあと、「博物館 明治村」へ向かいます。園内のレストランがどれくらい混んでいるかわからないので、お弁当を買って持ち込むことにしました。
Googleマップで見つけた、ケイジャンチキンの弁当を販売しているお店「Hauʻoli」を訪れ、テイクアウトしました。


大混雑の明治村!
徒歩20分の駐車場
明治村に近づくと、どの駐車場にも入れず、次々と遠くの駐車場へ案内されました。やっと停められた駐車場は、もともとは従業員用駐車場のようですが、この日のように大混雑する日には来場者用に開放されているようです。


看板には、なんと正門まで徒歩20分かかるという案内が出ていました。しかし、無料の駐車場ですし、車を停められなければ明治村に入ることもできないので、仕方がありません。
そんな混雑具合なので、園内でご飯を食べるスペースが空いているかわかりませんし、雨も降ってきて、ベンチで食べられるかも心配でした。
そこで、車でケイジャンチキンを食べてから向かうことにしました。


ヘルシーなお弁当でよかったです。
明治村に入村
雨が本格的に降り出さないうちに、まずは明治村へ向かいます。徒歩20分かかるということでしたが、早歩きで大体10分ほどで到着しました。道中はずっと坂が続くので、そこが少し辛いところではありました。
明治村の入り口にある門も、それ自体が展示物です。


展示数が膨大で、園内も非常に広いため、1日ですべてを見て回るのは到底難しいところだと思います。
この記事でもすべての建物を紹介するのは到底無理なので、実際に見た中でも気になったものを中心に挙げていきます。
実物大の建築を巡る!
三重県庁舎
入って早々目に入ったのが、巨大なコの字型の建物「三重県庁舎」です。


東京にも「江戸東京たてもの園」のように、実際の建物を移築して展示する施設はありますが、明治村は移築されている建物のスケールが桁違いですね。
バルコニーの柱はギリシア神殿の柱から着想を得たとされており、明治期の擬洋風建築のひとつとされています。
宇治山田郵便局舎
お次も三重の建物です。遠目から見て「なんておしゃれな建物なんだ」と目を引いたこちらは、「宇治山田郵便局舎」です。


1909年(明治42年)に、伊勢神宮外宮の大鳥居前に建てられた郵便局舎です。洋風の意匠を取り入れた外観が、なんとも素敵でハイカラですよね。
驚きなのは、なんと今でも建物の中で郵便局が営業していることです。中には、かつて使われていた電話交換室などもあります。
聖ザビエル天主堂
続いては、京都の「聖ザビエル天主堂」です。


1890年(明治23年)に建てられた教会ですが、このような西洋風の立派な教会が京都にあったことに、まず驚きました。


京都といえば伝統的な和風のイメージが強いですが、実際にはこのように新しいものをどんどん取り入れていく気質のある街だと思っています。
教会があった場所には現在も教会がありますが、現在はモダンなデザインの教会になっているようです。
中に入ると、中世のヨーロッパに来たような、薄暗く厳かな雰囲気が広がっています。


薔薇窓は何度か取り替えられているようです。
先代の薔薇窓と十字架も展示されており、近くで鑑賞することができました。


帝国ホテル中央玄関
村の奥まで歩き進めると、一番のお目当て「帝国ホテル中央玄関」に辿り着きます。


現在も日比谷公園に面して建つ帝国ホテル東京の、現在の本館の先代にあたる「ライト館」の一部です。現在の本館も2030年代に建て替えが予定されているため、そうなるとこちらは先々代の建物になりますね。
明治村に移築されて残されたのは中央玄関部分だけですが、それでも移築された建物の規模としては破格の大きさです。
正面玄関前にある噴水も再現されています。テラスのようになったこの場所は、どのように使われていたのでしょうか。車寄せがあったと思われる位置なので、飾りですかね。


この水桶のような形をしたモニュメントは、照明だったそうです。


中に入ると、ロビーカウンターが当時の姿を残していて、ホテルとして人々で賑わっていた頃の様子が目に浮かんできます。


建設されたのは1923年(大正12年)。1967年(昭和42年)まで使われていました。フランク・ロイド・ライトが手がけたこの建物は、帝国ホテルとしては2代目の本館でした。
現在は3代目となる本館が建っていますが、こちらも2030年代には4代目へと建て替えられる予定です。
絶えず生まれ変わり続ける姿は、東京という都市に存在することの宿命なのかもしれません。
館内に置かれた椅子も、フランク・ロイド・ライトによるデザインです。


実際に座ることもできますが、大事な品なので丁寧に扱いましょうね。テーブルとペアになったものもあります。


謎解きをやるのは禁止されていました(笑) ※村内では謎解きがかなり盛んで、場所によっては座り込んで謎解きをやっている人がたくさんいます。
照明も素敵ですねえ。もちろん、この照明もフランク・ロイド・ライトによるものです。


吹き抜けになったロビーの柱には、光を通す石を使った照明が埋め込まれており、行燈のような優しい光を放っています。


しかし、細部の装飾は日本的というより、マヤ文明など異国の古代文明を思わせるように見えてくるのが面白いです。


ところどころに、公開されていない階段などが見えるのも、好奇心を刺激されます。


というわけで、一番のお目当てだった「帝国ホテル中央玄関」。大変美しく、楽しい建物でした。


それにしても、とにかく広い明治村。園内交通として蒸気機関車が走っています。


さすが名鉄の施設です(笑)
呉服座
天気も悪くなってきたので、少しペースを上げて回ります。
「呉服座」は、明治初期に大阪にあった劇場です。歌舞伎だけでなく、落語や演説などにも使われていたそうです。


現在の劇場にも受け継がれている、舞台から入り口まで続く「花道」や、客席の両側に設けられた「桟敷席(さじきせき)」などの特徴を見ることができます。
神戸山手西洋人住居
明治村は人工湖・入鹿池に隣接しているのですが、その景色を眺められる高台には「神戸山手西洋人住居」があります。




昔のこういった西洋的な住宅は、こうしたグリーンが使われているイメージが勝手にあります。
京都市電に乗る
せっかくなので、1回くらい電車に乗ってみようと思い、ちょうどいいところにあった「市電名古屋駅」へ。
折り返し駅なので、少し待って乗ることができました。


京都にはかつて市電が走っていましたが、廃止された市電がそのまま地下鉄に置き換わったわけではなく、今でもバスへの依存が大きい街です。


バスが渋滞に巻き込まれてしまうのも、昨今の京都が抱える交通問題の1つですね…。
雨に降られて撤退
1駅で市電を降り、「レンガ通り」と呼ばれる場所へ。この頃には雨が本降りになってきたので、急いで建物に入って雨宿りしました。


そろそろいい時間になってきたので、雨が止んだ隙に退村しました。なにせ、駐車場がなかなか遠いので…。
天気はイマイチでしたが、ずっと来たかった帝国ホテルも見られたし、大満足です。



つづく…


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