fukuhomu運河沿いを歩く
キラキラと輝く街
サン・ロッコ同信会館を後にして、次の目的地へ歩きます。迷路のようなヴェネツィアの街ですが、主要スポットには方向を示す案内看板が掲示されているので、それに従って歩けば安心です。


この看板では、一番上の「CAMPO S.ROCCO」は、ここがサン・ロッコ広場であることを示しています。campoは広場という意味で、ヴェネツィアでは街の随所に広場があります。その下の2つの看板には「PER RIALTO」「PER S.MARCO」と書かれています。
ここでのperは英語のtoの意味なので、矢印の方向に進めば、それぞれリアルト橋とサン・マルコ広場に向かうことができます。
しばらく進むと、カナル・グランデに出ました。


ゴンドラを使っていないときは、このように木の杭にくくり付けてあります。海に打ち込まれた木の杭は、腐ったりしないのか気になりますね。
ヴェネツィアの街中には沢山あるこれは井戸!?
ヴェネツィアの街中を歩いていると、しょっちゅう遭遇するのがこちらの石造りの構造物です。


形はものによってさまざまですが、大抵は少し開けた広場の中心に置かれています。これは井戸ではなく、貯水槽で「チステルナ(cisterna)」と呼ばれるものです。
見えているのはこの部分だけですが、実際には広場の地下に雨水を貯めるタンクが造られており、広場に降った雨水を集められる仕組みになっています。貯めた水は、この井戸のような部分から取り出していたそうです。
上水道が整備されてからは、「フォンタネッラ(fontanella)」と呼ばれる公共の水飲み場が設置されるようになり、ここではチステルナの隣に造られていました。






運河の向こう側に見える建物は、「ドルフィン・マニン宮(Palazzo Dolfin Manin)」です。


1797年、ヴェネツィア共和国がナポレオン率いるフランス軍の侵攻によって滅亡した際、最後の総督であるマニン家が暮らしていた邸宅でもあります。現在はイタリア銀行(日本で言う日本銀行)のヴェネツィア支店として使用されています。
ヴェネツィアで最も有名な橋
これが、リアルト橋
ヴェネツィアで最も有名な橋といえば、この「リアルト橋(Ponte di Rialto)」ではないでしょうか。


ヴェネツィア最大の運河であるカナル・グランデに架かる4つの橋のうち、もっとも大きな橋です。
かつては木製の跳ね橋でしたが、現在の橋は1591年に完成した石造りの構造になっています。橋の上には両側にたくさんのお店が並び、商店街のような雰囲気です。
旅行者を狙うスリが非常に多いそうなので、通る際は十分注意してください。橋の中央部分にはお店がなく、カナル・グランデの美しい景色をゆっくり楽しめるようになっています。


この辺りは観光色がより濃いエリアで、ゴンドラの姿もよく見かけました。


どこまで歩いても、ヴェネツィアらしい街並みが続いていきます…。
この時計の向こうに広場がある
次の目的地は、ヴェネツィアの中心である「サン・マルコ広場(Piazza San Marco)」です。この印象的な時計の下にあるアーチをくぐると、その先がサン・マルコ広場になります。


こちらの時計は、なんと1499年に作られたもので、文字盤は24時間表記になっています。「タコ?」って思っていたら、実は太陽のモチーフらしいです(笑)



つづく…

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