fukuhomuサン・マルコ広場のシンボル「サン・マルコ寺院」
豪華絢爛のファサードを眺める
ヴェネツィアのサンドウィッチ「トラメッツィーニ・ネロ(Tramezzino nero)」でお昼ご飯を食べてから、再びサン・マルコ広場に戻ってきました。向かうのは「サン・マルコ寺院」です。


こちらは予約必須です。創建は828年ですが、その後の火災による消失や建て直しを経て、現在のサン・マルコ寺院は1904年に完成したものです。



中央のドームに飾られた4頭の馬は、コンスタンティノープル(現在のイスタンブール)から持ち帰ったものです。ただし、現在外に置かれているのはレプリカです。


その下には、最後の審判が描かれています。それでは、中に入っていきましょう。


厳かな寺院の中
サン・マルコ寺院に入ってすぐの天井ドームには、鮮やかなモザイク画が施されています。


描かれているのは旧約聖書の創世記です。物語は円の内側から始まり、光と闇の分離や大地の創造が描かれ、最後は人間の創造に至ります。
さらに別料金の「パラ・ドーロ(Pala d’Oro)」を見学するために奥へ進みます。床のモザイクがとても素敵でした。


その「パラ・ドーロ」がこちらです。


日本語では黄金祭壇と訳されますが、初めて聞くと何のことか分かりませんよね。パラ・ドーロと呼ばれる部分は、正面から見ると主祭壇の裏側にあたります。説明もよく読まずに行ったため、現地でようやく理解しましたw
そのパラ・ドーロはとにかく金キラで、宝石が散りばめられています。ヴェネツィアが本当に豊かな場所だったことがよく分かります。
そして、ここから見上げると全能の主キリスト「キリスト・パンクラトール」のモザイク画があります。


目印は、最も高い位置に描かれていること、右手のポーズ、そして左手の聖書です。
コッレール博物館にも立ち寄る
サン・マルコ寺院と向かい合う建物
サン・マルコ寺院の向かいにあるコッレール博物館(Museo Correr)にも足を運んでみました。
ヴェネツィアの貴族、テオドーロ・コッレール伯爵のコレクションが元になっているため、この名が付けられています。ここにはヴェネツィアの歴史資料や芸術品が集められています。
サン・マルコ広場を囲むコの字の建物のうち、コッレール博物館はサン・マルコ寺院と向かい合う棟が中心です。この建物はフランスに占領されていた時代に建てられた宮殿で、フランス皇帝やオーストリア皇帝が滞在するために使われていました。
入り口は吹き抜けになっており、まさに宮殿といった趣で、いきなり大興奮です(笑)


こちらの「ヴィーナス・イタリカ」は2体作られていて、もう1体はフィレンツェにあるそうです。


1812年 アントニオ・カノーヴァ
ヴェネツィアの歴史を感じる
展示はかなりの量があったので、この記事に書けるのは全体からすると本当にごく一部ですが、特に興味を惹かれた作品を紹介します。
こちらは19世紀のサン・マルコ大聖堂を描いた絵です。


1881年 アルベルト・プロスドチミ
当たり前といえば当たり前なのですが、さっき見た姿とほとんど変わらないのがすごい。
空から見たヴェネツィアの姿も描かれています。


1620〜1630年頃 ジャン・バッティスタ・アルツェンティ
こちらの絵は、ディズニーシーのホテルミラコスタに飾られている作品の元になったものだと思われます。


16 世紀 ジョヴァンニ・バルゼンティ



この博物館は冷房がほとんど効いておらず、とても暑い上に疲れも重なって、少し具合が悪くなりそうでした。


そして外に出ると、かなりの雨。しばらく雨宿りをしました。
トラゲットに乗る!
トラゲット、それはゴンドラの渡し船
雨もぼちぼち止み、行動できるようになってきたので次の目的地へ向かいます。
この辺りは橋がないため、対岸に渡るには水上バスの「ヴァポレット」か、ゴンドラを使った渡し船の「トラゲット」に乗る必要があります。というわけで、今回はトラゲットに初挑戦してみることにしました。


結構揺れてスリリングな船旅です。楽しい! 地元の人は立って乗るらしいですよ。本当でしょうか。
対岸に到着。次の目的地へ…
あっという間に反対岸に到着です。


この日は後でゴンドラツアーにも参加するのですが、正直、このトラゲットだけでも十分満足できると思います。





つづく…

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