【ヴェネツィア】サン・マルコ寺院の黄金祭壇パラ・ドーロとコッレール博物館、トラゲット初体験記

この記事は…

実体験であることを保証します!

連載「10日間で巡るイタリア〜ヴェネツィア・フィレンツェ・ローマ」の記事です。(14/19)

約 4 分で読めます。( 1938 文字)

はじめに

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サン・マルコ寺院とコッレール博物館へ行きました。サン・マルコ寺院では黄金祭壇パラ・ドーロを見ました。コッレール博物館ではヴェネツィアの古い絵などを楽しみました!
目次

サン・マルコ広場のシンボル「サン・マルコ寺院」

豪華絢爛のファサードを眺める

ヴェネツィアのサンドウィッチ「トラメッツィーニ・ネロ(Tramezzino nero)」でお昼ご飯を食べてから、再びサン・マルコ広場に戻ってきました。向かうのは「サン・マルコ寺院」です。

サン・マルコ寺院の外観

こちらは予約必須です。創建は828年ですが、その後の火災による消失や建て直しを経て、現在のサン・マルコ寺院は1904年に完成したものです。

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ドームが連なる姿は、ビザンティン帝国の中心だった現在のトルコ周辺に見られる建築様式を思わせる外観ピヨ

中央のドームに飾られた4頭の馬は、コンスタンティノープル(現在のイスタンブール)から持ち帰ったものです。ただし、現在外に置かれているのはレプリカです。

サン・マルコ寺院の外観
4頭の馬
4頭の青銅の馬

その下には、最後の審判が描かれています。それでは、中に入っていきましょう。

最後の審判を描いたモザイク画
最後の審判を描いたモザイク画

厳かな寺院の中

サン・マルコ寺院に入ってすぐの天井ドームには、鮮やかなモザイク画が施されています。

旧約聖書の創世記のモザイク画

描かれているのは旧約聖書の創世記です。物語は円の内側から始まり、光と闇の分離や大地の創造が描かれ、最後は人間の創造に至ります。

さらに別料金の「パラ・ドーロ(Pala d’Oro)」を見学するために奥へ進みます。床のモザイクがとても素敵でした。

サン・マルコ寺院の床のモザイク画

その「パラ・ドーロ」がこちらです。

パラ・ドーロ(Pala d’Oro)
パラ・ドーロ(Pala d’Oro)

日本語では黄金祭壇と訳されますが、初めて聞くと何のことか分かりませんよね。パラ・ドーロと呼ばれる部分は、正面から見ると主祭壇の裏側にあたります。説明もよく読まずに行ったため、現地でようやく理解しましたw

そのパラ・ドーロはとにかく金キラで、宝石が散りばめられています。ヴェネツィアが本当に豊かな場所だったことがよく分かります。

そして、ここから見上げると全能の主キリスト「キリスト・パンクラトール」のモザイク画があります。

全能の主キリスト

目印は、最も高い位置に描かれていること、右手のポーズ、そして左手の聖書です。

コッレール博物館にも立ち寄る

サン・マルコ寺院と向かい合う建物

サン・マルコ寺院の向かいにあるコッレール博物館(Museo Correr)にも足を運んでみました。

ヴェネツィアの貴族、テオドーロ・コッレール伯爵のコレクションが元になっているため、この名が付けられています。ここにはヴェネツィアの歴史資料や芸術品が集められています。

サン・マルコ広場を囲むコの字の建物のうち、コッレール博物館はサン・マルコ寺院と向かい合う棟が中心です。この建物はフランスに占領されていた時代に建てられた宮殿で、フランス皇帝やオーストリア皇帝が滞在するために使われていました。

入り口は吹き抜けになっており、まさに宮殿といった趣で、いきなり大興奮です(笑)

コッレール博物館の吹き抜け

こちらの「ヴィーナス・イタリカ」は2体作られていて、もう1体はフィレンツェにあるそうです。

ヴィーナス・イタリカ
《ヴィーナス・イタリカ(Venere Italica)》
1812年 アントニオ・カノーヴァ

ヴェネツィアの歴史を感じる

展示はかなりの量があったので、この記事に書けるのは全体からすると本当にごく一部ですが、特に興味を惹かれた作品を紹介します。

こちらは19世紀のサン・マルコ大聖堂を描いた絵です。

サン・マルコ大聖堂正面(Facciata della Basilica di San Marco)
《サン・マルコ大聖堂正面(Facciata della Basilica di San Marco)》
1881年 アルベルト・プロスドチミ

当たり前といえば当たり前なのですが、さっき見た姿とほとんど変わらないのがすごい。

空から見たヴェネツィアの姿も描かれています。

ヴェネツィアの景観(Veduta di Venezia)
《ヴェネツィアの景観(Veduta di Venezia)》
1620〜1630年頃 ジャン・バッティスタ・アルツェンティ

こちらの絵は、ディズニーシーのホテルミラコスタに飾られている作品の元になったものだと思われます。

ヴェネツィアの地図(Carta di Venezia)
《ヴェネツィアの地図(Carta di Venezia)》
16 世紀 ジョヴァンニ・バルゼンティ
TIKIKITI AI
地図の周囲に、風を吹いている顔がヴェネツィアを取り囲むように描かれているのが気になって仕方がないピヨ

この博物館は冷房がほとんど効いておらず、とても暑い上に疲れも重なって、少し具合が悪くなりそうでした。

コッレール博物館の中

そして外に出ると、かなりの雨。しばらく雨宿りをしました。

トラゲットに乗る!

トラゲット、それはゴンドラの渡し船

雨もぼちぼち止み、行動できるようになってきたので次の目的地へ向かいます。

この辺りは橋がないため、対岸に渡るには水上バスの「ヴァポレット」か、ゴンドラを使った渡し船の「トラゲット」に乗る必要があります。というわけで、今回はトラゲットに初挑戦してみることにしました。

トラゲット乗船中に見た眺め

結構揺れてスリリングな船旅です。楽しい! 地元の人は立って乗るらしいですよ。本当でしょうか。

対岸に到着。次の目的地へ…

あっという間に反対岸に到着です。

トラゲット乗り場

この日は後でゴンドラツアーにも参加するのですが、正直、このトラゲットだけでも十分満足できると思います。

ヴェネツィア市内の運河
fukuhomu
この後はペギー・グッゲンハイム・コレクションに行きます!

つづく…

10日間で巡るイタリア〜ヴェネツィア・フィレンツェ・ローマ

【ヴェネツィア】ドゥカーレ宮殿を歩く。天井画・名画と女神像に満ちた絢爛の世界 【ヴェネツィア】運河を望む邸宅美術館で楽しむ、ペギー・グッゲンハイム・コレクションの名作たち
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