まずは朝イチで「カサ・ミラ」を見学。ガウディが遺した集合住宅です

この記事は…

実体験であることを保証します!

連載「夏のカタルーニャ・バルセロナ旅行記」の記事です。(6/24)

約 5 分で読めます。( 2220 文字)

はじめに

fukuhomu
バルセロナに着いた翌日から観光スタートです。観光はホテルから歩いてすぐの「カサ・ミラ」見学から始まります。
目次

ガウディ設計のマンション、カサ・ミラへ

岩のような外観

本日からバルセロナの観光がスタートです。まず向かうのは「カサ・ミラ」です。宿泊しているホテルから徒歩で向かいます。

なお「カサ・ミラ」は人気スポットなので、入場券は事前にインターネットで購入済みです。

グラシア通りという大通りに面した角地に、一般的な建物とは全く異なる外観を持つこちらの建物が「カサ・ミラ」です。

もはや建物というより巨大な岩に穴を開けて窓を付けました、と言う方が似合うかもしれません。その唯一無二の特徴的な風貌から、「ラ・ペドレラ(採石場)」というあだ名が付いています。このあだ名は当初は悪口だったそうですが…w

ガウディ集大成の作品の1つ、だが途中で手を引いている…

「カサ・ミラ」は1906年(明治39年)、ガウディが54歳の頃に設計し、1910年(明治43年)に完成した作品です。

TIKIKITI AI
昭和39年は東京オリンピックの開催や東海道新幹線の開通など、日本も勢いに乗っていた年ピヨね

1883年(明治16年)に「サグラダ・ファミリア」の主任建築士として、当時31歳で大抜擢されていたガウディは、カサ・ミラの後に徐々に「サグラダ・ファミリア」の仕事に専念するようになっていきます。民間の仕事としては「カサ・ミラ」が最後の作品となりました。(民間=教会などの施設を除いたものです)

また、実は「カサ・ミラ」は施主のペレ・ミラとロゼ・セジモン夫妻との間で予算超過や設計変更について揉めたこと、さらに大胆な外観に対する役所からのクレームがあったため、途中でガウディが手を引いてしまった作品でもあります。(続きは弟子が引き継ぎました)

内側は吹き抜けに

それでは中に入ります。まず見学ルートで最初に通るのがこの中庭。このおかげで太陽の光が各部屋に降り注ぎます。太陽の光を愛していたというガウディらしいですね。

プロペンサ通り側の中庭(パティオ)

この中庭に面した窓の大きさは下の階ほど大きくなっています。下の階でも太陽光を多く取り入れるためということですが、強化遠近法の効果で吹き抜けがより高く見える効果もあるかと思います。(そういった解説は見当たらなかったけど……)

通りから中庭への入り口は、曲線が素敵なデザインです。これは細胞の顕微鏡写真からヒントを得たのではないかと言われています。

天井は綺麗な色で塗られており、こちらは画家のシャビエル・ノゲスによるものだそうです。

住宅部分を見学

中庭を見学した後はエレベーターに乗って上のフロアへ行き、住宅部分を見学します。

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ちなみにカサ・ミラはまだ4軒が実際に住んでいる現役のマンションピヨ

見学ルートは裏口から入っている気がします(笑)  なぜなら、子ども部屋と家政婦の部屋から始まるからです。

各部屋の廊下は中庭に面しているため、とても明るく良い空間です。廊下だけで暮らせるほどの相当な広さがありますw

リビングにももちろん窓があり、こちらは通りに面しています。

こちらの見所はベランダの欄干の装飾です! カーテンでよく見えないのですが、近付いてみると……

波打つリボンが海藻のようにも見える欄干です。鳥や仮面、十字架といったモチーフが点在しているらしいのですが、ここからでは全く分かりませんw

使われた鋼材はリサイクルだそう

部屋の仕切りはここには隠されているようです。この辺りはガウディ作では無い気がします。住民のニーズに合わせて間取りを作れるように、壁は構造になっていないというのもこの建物の大きな特徴です。

そして最後は玄関から家の外に出ます。家の見学をしたのだから、やっぱり玄関から入りたかったよね!と強く思いました(笑)

玄関にはドアを開けずに応対できる小窓が付いていました。一歩間違えると牢屋のようになってしまいそうですが、曲線が良い仕事をしています。

住居部分の見学はここまでですが、住居以外にも見学ルートがありますので、まだまだ続きます。

家の上には不思議な場所が…

住宅と屋上の間の空間

見学の続きは住居の上のフロアです。こちらは屋根裏で人が住む場所ではありません。住民が洗濯物を干したりすることができるフロアです。そしてこの空洞が断熱効果を発揮します。

屋根裏スペースは展示エリアになっています。ガウディが建物の設計にあたって様々な動植物を参考にしたことから、蛇の骨格標本なんてものも置いてあります。

そして、その蛇の骨格標本を思い起こさせる屋根裏の模型です。屋根のアーチは高さが一定ではなく、波のようになっています。

270本のアーチで支えられている

一通り展示を見たら、最後は屋上へと移動します。

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屋根裏の展示は結構な量があるから次の予定の時間設定には注意ピヨ

屋上を散策

屋上は丘のようにアップダウンがある空間です。元々は内側の手すりが無かったらしいです。怖すぎます(笑)

所々にある塔の中は換気塔や階段になっています。白い塔の上には十字架があります。

サグラダファミリアが見えます

顔のように見える塔が戦士の兜を模しているそうです。ちょっと不気味ですね(笑)

雨が降ると屋上に入れないので、来られて良かったです!

階段を降りて下へ

帰りは階段でひたすら降ります。斜めになった壁が面白い階段です。

そして中庭へ。中庭は2つあり、こちらは最初入った中庭とは別のもう1つの中庭です。

住居に直接アクセスできる外階段は優雅ですねえ。この中庭には地下駐車場に続くスロープがあり、バルセロナでは初めての地下駐車場だったそうで、ガウディ建築の先進性に驚きます。

こちらのランプもガウディのデザインで、何かの動物の卵のように見えるのですが、こんな卵は無いかもしれません……(笑)

最後にお土産屋さんを通って見学終了です!

fukuhomu
バルセロナ観光1発目からもの凄く堪能しました。この後は「サグラダ・ファミリア」に移動します。

つづく…

この記事は連載です!

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