@fukuhomu です。3月の週末に大分より別府と湯布院を旅行したことを書いたブログ記事です。この記事は別府名物の地獄めぐりと地獄蒸しランチの話です。
別府といえば、地獄めぐり!
7つの地獄を巡る。海地獄からスタート
別府旅行2日目は名物の地獄を巡ります。別府観光の歴史は「地獄」と共にあったと言っても過言ではありません。地獄めぐりは明治時代にこの熱泉を観光施設として整備したことに始まります。(というのを、今回の観光で学んだ!)
地獄はそれぞれ私営の施設であり、それぞれに経営母体が異なるもの。数多くの地獄があるので迷っちゃう〜という方には、「別府地獄組合」に加盟している7つの地獄がセットになった共通観覧券で周るのが手っ取り早いです!
というわけで、共通観覧券を使って1番初めに向かった地獄は「海地獄」です。海地獄の青は硫酸鉄の色とのこと。温度は98℃。
立派なお土産屋さんが整備されており、2階に登ると上から海地獄を眺めることが可能。
園内には赤池地獄もあります。近くで沸いてるのに色が全然違うの、自然ってすごいですね。
地獄はそれぞれ観光施設としての経営努力をしており、地獄以外の見どころがあるのもポイントw 海地獄では温泉を活用した温室が整備されています。
7つのうち1つ目から大満足。と同時に、1日で7つも周りきれるのかという不安が募る。
2つ目は鬼石坊主地獄
次に向かったのはすぐ隣の鬼石坊主地獄。ここはかつては新坊主地獄(坊主地獄が別にある)と呼ばれた地獄であり、一時期は営業を休止していたものの2002年に営業を再開をしたという比較的新しい地獄です。
特徴はこの粘土のような泥から湯玉がぼこぼこと出てくる熱泥地獄です。
ちなみにこちらの地獄の「経営努力パート」は、地獄で蒸した小籠包といったグルメに、日帰りの温泉施設併設(別料金)となります。
3つ目はバラエティ豊かな かまど地獄
お昼ご飯までのノルマとして3つ目の地獄、かまど地獄へと向かいます。かまど地獄は7つの地獄の中でも最もバラエティ豊かな地獄。
1丁目から6丁目まで、全部で6つの地獄があります。その途中途中には面白いスポットが。2丁目には巨大なかまどと鬼のオブジェの写真撮影スポット!(この地獄ではそれぞれの地獄を丁目と呼ぶ。もちろん地獄の一丁目からスタート。)
体験コーナーとして、足の岩盤浴や飲む温泉などなど。温泉はしょっぱかった!!
地獄のタイプも豊富で、青みがかった乳白色の5丁目の地獄や…
赤い6丁目の地獄まで楽しめます。
飲食コーナーやお土産物やもかなり賑わっているし、ところどころに外国語が併記されていて海外からの旅行者への対応も進んでそうでした。おそらくこの地獄のビジネスモデルとして、バスツアーでの誘客に力を入れているに違いないw
地獄めぐり小休止、地獄蒸しのランチへ
路地を入ったそこに「蒸士茶楼」
お昼ご飯は鉄輪温泉の地獄たちからすぐ近くのお店「蒸士茶楼」さんへ。「むしちゃろう」って読むんですって。お茶目な店名の意味は公式ウェブサイトに解説がありました。
大分の言葉で「蒸してやろう」という意味の店名ですが、もちろんこれには深い意味がございます。
大分・別府にある蒸し料理や養生食が美味しい「蒸士茶楼」
中国では蒸すという調理法が日本食以上に使われており、そこにはとても健康や美容にいい効果があるんです。それを最大限に高める調理法、それが50℃洗い&低温スチーム。
これをメインにお料理をご提供しているのが当店です。また器にも特別なこだわりがあり、食事を食べるだけではなく、見ても楽しんでいただけるよう心掛けております。
ぜひ今までに味わったことのない、食の世界へおいでください。
コンセプトから熱気がすごいんです。期待が高まります。そんなお店は細い路地を入ったところにあります。車1台がギリギリ通れる幅です。
一軒家のようなお店。手作り看板がいい感じすぎる。看板には前日までの完全予約制の記述あり。もちろん予約して来ました。
入口脇には地獄の蒸気でもくもく蒸されてるお料理たち。この利用料って地獄の所有者にお支払いするんですかね?
ロゴも素敵。蒸気のイメージでしょうか。
「蒸し」をフル活用した楽し過ぎる薬膳のランチコース
店内入口には料理に使われているであろう多種多様の薬膳たちがスタンバイ。
頂くのは3,000円のランチコースです。本日のアミューズとして、はるかのジュース。そして美しく盛られた「50℃洗い低温スチームオードブル各種」。
はるかのジュースは甘味と苦味の濃厚な味わい。アミューズはお刺身からお野菜、お肉まで多様な食材を楽しめてこれも最高。盛り合わせ大好き。
お次は「鉄輪天然蒸気 薬膳滋養汽鍋スープ」です。調理に使う鍋「汽鍋(チーコー)」と一緒に料理の紹介をしていただきました。
汽鍋は鍋の真ん中に穴が空いていて、下から上がってくる蒸気を使って調理する特殊な鍋。中国の雲南地方で使われる鍋のようです。お店のサイトにも写真が載ってます。
水無しで作られたスープは色々な食材の旨みのハーモニーが素晴らしかったです。ホットクックで無水のミートソースやビーフシチューを作る自分にかなり刺さりますw
本日の蒸し物飲茶ではイカシウマイなど。ミニサイズのせいろはワクワクしますよねえ。
そしてお肉。地獄を使ってほろほろになるまで煮込んだラフテーと、もう1つは何か忘れてしまった…。赤いのは唐辛子ではなく薬膳の実で辛くないです。
50℃洗い低温スチーム野菜添えと、白身魚・海老を蒸したもの。優しい味わいの香味ソースと一緒にいただきます。
食事は雑穀入り滋味おかゆ。こちらもとっても優しい味わいで、癒される。
最後はデザート。これももちろん、蒸し! ドライフルーツもオリジナルのものだそうです。
こちらのドライフルーツ、「スチドラ」という商品名付きでオンラインショップでも販売中です。温泉の蒸気で蒸してから作るんだって。
コースに使われた食器たちは全て九州・沖縄のものを使っていて、料理と一緒に紹介してもらえました。最初から最後まで、見た目は美しく味も美味しい素晴らしい体験をしました。
この後は再び地獄めぐりです。つづく…
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